オタクの備忘録

アニメとかライブとかの感想や考察を書いています Twitter垢→@yonepon_pp_idol

【初心者向け】WUGファイナルライブSSAのBD映像見どころ徹底解説【前編】

【2021年3月8日追記】

こちらの解説記事前編および後編は、2019年7月頃に書かれたものです。のちに楽曲関係者等から出された裏話やワグナー間での解釈・研究が進み、2021年現在の私の楽曲解釈とはいくつか異なる部分が出てきました。具体的にどこがどうという話は別途何かに書き残す機会を探しますが、この記事は書き直すことなく作成当時の感想として残しておきます。また、ライブ映像を視聴した感想や解釈というのは人それぞれ異なるものだと考えております。初見の方がただ視聴するのではなくそこから一歩踏み込んで各々が考察を深める助けになれば、と願って自己流の解説記事を参考のひとつとしてここに書き記しておきます。

【追記おわり】

 

2019年3月8日にさいたまスーパーアリーナにて開催された、Wake Up, Girls!ファイナルライブ「想い出のパレード」。こちらのライブブルーレイディスクが2019年6月28日に発売されました。既に円盤観た人、周りのワグナーから猛烈にプッシュされてる人、興味はあるけど買うかどうか迷ってる人、いろんな人がいると思います。ライブ当日の参戦者は約13000人と言われていますが、もちろんそれ以外の方に対しても、ワグナーとして、アイドルアニメと声優ユニットのオタクとして覚悟と自信を持って勧められる1枚です。とは言え具体的にどこがどう面白いの?というWUG初心者の方もいるでしょう。そんな方向けに、私が思うこの円盤の見どころをできる限り詳しく書いていきたいと思います。

 

なお、自己流の解説のため解釈が他の方と異なる部分があったり、説明不足の部分もあることをご了承ください。詳しくはググったりツイッターで検索したりしてください。まだ円盤を買ってない方は今すぐ通販サイトでポチるか、この記事を読んで「ふーん、そんなライブなんだ」と想像しながらポチってください。こういうパッケージのやつです。↓

 

f:id:yonepon25:20210718154446j:plain

 

※解説記事後編はこちらから↓
yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

 

 

OP映像

再生を始めるとまず流れるのは、メンバー紹介の映像です。現地ではメインスクリーンに映されたやつですね。「最後だけど楽しくライブやろうぜ!」とは到底言えないほど重く壮大な音楽が流れるこの映像は、メンバー7人がそれぞれの出身地を旅立ち、SSAに向かうという内容になっております。これは解散を発表してから開催されたファイナルライブツアー"HOME"にて各地を回った際に撮影されたと言われています。1年足らずの間に全国12会場を駆け抜け、7人全員の凱旋公演をおこなったWUGならではの映像と言えるでしょう。

 

例えば青山吉能の後ろに映る「シアーズホーム夢ホール」は、熊本県熊本市、熊本城のすぐ近くに建つホールで今年1月に熊本公演を開催した場所です。馬刺しが美味いでおなじみ。永野愛理が立つのは宮城県仙台市の「勾当台公園 野外音楽堂」で、アニメWUGの舞台にもなった聖地の代表格、聖地オブ聖地と言えます。仙台公演はSSAの直前であるツアー千秋楽、2月末に仙台サンプラザホールにて開催されました。牛たん食べたい。

 

映像は進んで、7人がさいたまスーパーアリーナの正面Aゲート前に集結します。このSSAアニメWUGに登場するライブ会場のモデルであり聖地です。WUGは過去に4度アニサマにてここに来ていますが、ここでの単独公演は初となり、そしてメンバーとワグナーの夢であり悲願でもありました。このライブ開催が発表されたときの様子は好評発売中のファイナルツアーパート2"FANTASIA"の円盤に収録されていますのでよければ必ず買って観てください。

 

※補足情報

ファイナルライブSSAに13000人集まったという事がWUGにとってどれだけすごいのか。分かりやすい比較で言うと2018年8月4日(土)時点でのツアー大宮公演(立地条件がSSAとほぼ同じ大宮ソニックシティ・・・キャパおよそ2500人)では当日券も出ていました。そこからわずか8ヶ月後のSSA、しかも年度末の平日金曜に13000人が集まったという話です。

 

1. タチアガレ!

イントロから会場全体が湧く1曲目はタチアガレ!アニメWUG最初の劇場版「七人のアイドル」にて歌われた、WUGの原点たる楽曲です。作中では先述の勾当台公園にて歌われましたが今回はSSA、巨大スクリーンに映る巨大文字のWake Up, Girls!特効が炸裂してボルテージが最初からMAXです。レーザー照明もめちゃめちゃカッコいい。最初期から幾度となく歌われてきた楽曲ですが、実はSSAでは上段のステージから登場する関係で変則フォーメーションになっているのも注目です。(1番Aメロの田中が階段を降りながらのため振り付けが簡略化されているなど。)

 

衣装は学校制服ですが、これはアニメ七人のアイドルの再現ですね。WUG初期に多用された衣装で、中期以降も原点を象徴するものとして3rdライブツアーや舞台版WUGなどで着用されています。「もう現役(高校生)いないけど」とはキャスト自身の談。なんにせよ始まりの衣装を最後のライブで着るのは熱いものです。

 

2. 16歳のアガペー

ファイナルツアーでは「イントロでワグナーの3割が崩れ落ちて視界から消える」と言われた伝説の人気楽曲。アニメ1期で歌われた初期の楽曲です。サビの「名前を呼ぼう~♪」に対するコールは全員が推しの名前を自由に叫ぶため全く聞き取れません。だがそれが良い。推しが決まってない人や箱推しの人は「わぐちゃーん!」と叫んでみましょう。2番の「歩いていたい~♪」にはみんな揃って「オレモー!」です。(※当然ながらコールを合わせるのは強制ではありません。好きに楽しんでOK!)

 

この曲も花道とセンターステージを使う変則フォーメーションになっています。1発勝負の変則フォーメーションを違和感なくこなせるのが6年間の経験値です。そもそもWUGのライブは(ツアーなど)基本的に花道のないステージなので、こういうステージ構造というだけでスペシャルなのです。センターステージでサイリウムの海に囲まれるWUGはエモい。

 

3. 7 Girls War

名刺代わりとも言われるWUGの代表曲セブンガールズウォー。アニメ1期のOP曲です。「いくぞ!がんばっぺ!Wake Up, Girls!」から始まり、たくさんのコールが入る楽しい曲です。「○○○○!よっぴー!」のように名前コールの前に何か叫んでる人が多いですが、これもだいたい好き勝手に叫んでます。個人的には、かやコールはこういう大きい会場の方が映えると思います。「のびしろにょきにょき!みゅーちゃん!」だけはぴったり合う。(※のびしろにょきにょき:高木美佑さんと木野日菜さんが出演するニコ生の番組タイトル)

 

ここで特筆すべきは、スクリーンにアニメOP映像を流しているところを外せません。WUGにおける2.5次元のあり方が少々特殊な部分もあって、実は活動中期以降のWUGライブでアニメ映像を流すのは非常に珍しい演出なのです。きっとこの日のために温存していたのでしょう。そして、円盤収録された映像ではサビで背中から映したアングルが入ります。アニメの完全再現です。私はここで泣きました。

f:id:yonepon25:20190702185301j:plain

 

2番以降のスクリーンにはこの曲のMVと過去のライブ映像が流れていますね。これはツアーやアニサマ等でもよく使われておりWUGの得意技とも言えます。こういうエモい演出に弱いんだオタクは。あと階段横の電飾では桜が舞っているのも好きなところです。MVも若かりし当時のWUGがめちゃめちゃエモいので機会があればぜひチェックしてください。(YouTubeに公式動画有り)

 

また7 Girls Warと言えばアニメのOPであるとともに、最終話で挑んだ「アイドルの祭典決勝戦」で歌われた楽曲でもあります。アニメWUGにおいてネット上では最も有名な画像と言われる号泣するオタク(大田邦良 CV下野紘)の名シーンでもあり、作中の会場はSSAをモデルにしたI-1アリーナです。ここでアニメと現実のSSAがリンクしています。ライブ当日の僕もたぶんこんな顔で泣いてました。WUGはアイドルだけじゃなくオタクもリンクするんです。「最高だぁー!わぐちゃーん!!」

f:id:yonepon25:20190701215202j:plain

 

余談:2021年5月リリースのパチスロWake Up, Girls!Seven Memories(カルミナ株式会社)では、大当たり継続時にまさかのレインボー発光+集中線演出で大田さん登場。彼も、そして我々ワグナーも、WUGにとって重要な存在である言っても過言ではないのです。

f:id:yonepon25:20210718155332j:plain

 

最初のMC

3曲歌ってMCです。「フェスだったら3曲歌ったらもう帰ってるよ!」と言う謙虚なところが好きです。7人それぞれの自己紹介でメンバーカラーに染まる会場が熱いですね。ここは7人の個性が光るところであり解説は不要でしょう。まずは聞いてみてください。

 

客席に度々映り込む、光るメリケンサックみたいな「W」型の謎アイテム。これはファイナルライブの物販で発売されたペンライト(ペンライトとは???)で、ワグナーの間では通称「草ブレード」と呼ばれて愛されています。(高木さんとか青山さんも草ブレードって言ってた。)どこかでこれ持ってツイッターに上げる写真撮ってる人を見かけたら優しくしてね。飲み会でも卓上ライトとしておなじみ。最後なのにとんでもないグッズを売りやがって・・・今では良い想い出です。

 

4. ゆき模様 恋のもよう

アガペーと対になるような楽曲。アニメ七人のアイドルを舞台版としてリメイクした「Wake Up, Girls!青葉の記録」にて披露されました。WUGはこれまでに2度舞台化されていますが、どちらも非常に評価が高い作品なのでぜひブルーレイを視聴してみてください。なお作中ではタチアガレ・アガペーと並んで2人組の先輩歌手「Twinkle」が作曲した設定になっています。

 

繊細な言葉で綴られる歌詞が尊い。冬には実際に雪が降りつもる東北地方を舞台にしているWUGならではの楽曲です。背景に降る雪の結晶も綺麗ですね。雪というテーマに合わせて客席も白く染まります。某9人組のス○ハレ的なアレです。

 

5. 言の葉 青葉

アニメ1期のED曲です。WUGが背負うテーマである東北への思いを丁寧に歌い上げた優しくも切ない名曲。背景には聖地仙台の各地の景色が映されています。間奏部分の7人でバトンを繋ぐような振り付けが、この円盤では個人と全体の両方を重ねるようにして映されているのがポイント。続く吉岡ソロからの大サビで映される光のページェント(仙台で12月に開催される街頭イルミネーション)が本当に美しいです。光のページェントはこの曲のMVロケでも使われています。

 

ちなみに、昨年は有志の企画とクラウドファンディングによって「ワグナーからの感謝のメッセージ」が仙台のヒカペー会場に流れるという出来事もありました。

 

言の葉青葉は18年12月のツアー岩手公演でも披露されました。岩手出身の奥野さんを中心とした公演でしたが、このときは岩手県を拠点として活動されている合唱団「イーハトーヴシンガーズ」との共演による合唱バージョンが披露され、スタンディングオベーションと鳴り止まない拍手に包まれ盛岡の地に大きな感動を生みました。

 

なんとイーハトーヴシンガーズさんはWUGの解散後も、定期演奏会などにて言の葉青葉を歌われております。先日8月3日に私が参加した東京公演でも大切に歌われており、通常の合唱コンサートではありえない「言の葉青葉の時はワグナーブレードを振ってもいい(むしろ推奨)」というアナウンスもありました。本当に感謝しかありません。今後も歌われる機会があるかもしれませんのでこの場にてご紹介させていただきます。もちろんこの曲以外も素晴らしいコンサートでしたので、興味がある方はぜひ聴きに行きましょう。

ihatovsingers.jimdo.com

  

幕間:アニメ振り返り映像

アニメ七人のアイドルからテレビ版1期、続劇場版までの流れをダイジェストで流しています。そしてBtBは歌唱シーンも。SSAでのライブシーンをSSAのスクリーンで観るというのは非常に熱いものです。BtBについての詳しい解説は後編にて。

 

6. One In A Billion

衣装を変えて歌うはワンビリ。アニメ「異世界食堂」のOPタイアップ曲であり、強オタ女ワグナーアニソン歌手May'nさんとのコラボユニットWake Up, May'n!の楽曲です。歌い出しの横並びで1人分のスペースを空け、そこにMay'nさんの存在を表す白いスポットライトを当てるという演出が熱いです。客席のサイリウムにも白がちらほら見えます。なお、当日のMay'nさんは関係者席ではなく一般ワグナーとして普通にチケット買って参戦してたそうです。事後通販でグッズ買った写真も上げてましたね。愛がすごい。本当にありがとうございました。

 

衣装はHOMEツアー黒衣装などと呼ばれる物のSSA仕様アレンジ版で、腰にメンバーカラーが追加されています。私の見解ではおそらく「広い会場で遠くからでもメンバーを判別しやすくするため」のアレンジだと思っています。その配慮がありがたい。

 

7. 素顔でKISS ME

続劇場版の前編、青春の影にて歌われた曲。作中ではbvex社の提供によって発表されWUGらしくないなどと酷評される設定ですが、現実では超かっこいいブチ上がり曲として人気です。ライブでの鉄板として何度も歌われた曲ですが、これもセンターステージを使った変則フォーメーションになっています。なぜかSSAではブレードが真っ赤に染まりましたが雰囲気合ってるので正解だと思います。僕も空気読んで赤にしました。

 

8. 恋?で愛?で暴君です!

アニメ「恋愛暴君」のOPタイアップ曲。青山吉能がメインヒロインのグリ役として出演しており、この楽曲でもセンターを務めています。それを反映して客席も水色多め。歌唱中の青山にグリが宿る瞬間とその表情をぜひ見てほしいです。「大好きだーい!」に対する「オレモー!」が最高に楽しい。今では定番化したコールですが、実は本格的に披露されはじめた4thツアーの頃は3~4会場目でようやく完成したと言われています。ワンビリや暴君はアニサマでも披露された曲であり、それをもう一度単独のSSAで歌うのがエモいという話も。

 

9. キャラソンサビメドレー

七人のキャラクター達に与えられた歌、ソロ曲たちのメドレーです。通常のライブでは1コーラス歌唱が多いものでしたが、今回は更に短縮してサビ部分のみのメドレーになっています。

島田真夢の「ハジマル」。元I-1Clubセンターの真夢がI-1アリーナのド真ん中に立つ姿、感無量です。

林田藍里の「可笑しの国」。WUGの物語は彼女がいたから始まったと言っても過言ではありません。

七瀬佳乃の「ステラ・ドライブ」。青山自身の美声と歌唱力も相まって、最高に気持ち良い1曲です。

菊間夏夜の「スキ キライ ナイト」。キャストとキャラのギャップが大きい彼女ですが楽曲には見事にマッチしています。「かやが好きー!」を全力で叫べ。

久海菜々美の「オオカミとピアノ」。「シャンシャンシャンシャン!」で有名。キャラソンの中では圧倒的人気を誇る神曲です。フル版はもっと良いので山下七海が気になるオタクには必修レベルです。

片山実波の「歌と魚とハダシとわたし」。実波推し俺ここで号泣天使石巻のおばあちゃんたちありがとう。この曲だけ1サビではなくラスサビを歌っていますが、「うんめぇにゃー!」「最高だー!」には気合いで合わせました。

岡本未夕の「WOO YEAH!」。アイドルとライブへの熱い思いを持つ未夕を象徴する名曲。一体感が出てきちゃう。UOの折りどころ。

 

これで終わりかと思いきやもう1曲、「Non stop diamond hope」。通称ノンダイとかノンストとかNSDHとか。この曲はキャラソンCDシリーズ3に収録されており、サビ以外の歌詞だけが異なる7つのバージョンが存在するという特殊な楽曲です。ライブでの披露回数がかなり少ないレア楽曲でしたが、ここに来て最初で最後の7人同時歌唱でした。トロッコの配置によって綺麗な7色に分かれた客席が最高の見どころ。正に7色の煌めき。このあとのMCで言及されていますが、情報が漏れていたなんてことはなく完全にワグナーたちのアドリブです。素直にすごい。

 

一般的なユニットライブではソロ曲だと他のメンバーは引っ込むものですが、今回は全員がトロッコで回っています。全員残るという構成もメンバーの意向だったらしい。こういう点にも注目です。この構成を支える全員の体力が尋常じゃない。

 

10. ワグ・ズーズー

可愛い動物たちが活躍するWUGのスピンオフ、うぇいくあっぷがーるZOO!のテーマソングです。サビの振り付けをみんなで踊るのが定番になっています。踊るのが得意なフレンズなんだね!機材エリアにいる振り付けの先生も踊ってる姿が一瞬映ってるのが面白いところ。楽しい楽しい歌、と思いきや「もう二度とできないかも この旬なポーズ」や「強く願えば辿り着けるよ」なんて歌詞が実は泣きポイントでもある。(ここで泣いたの私だけでしょうか?)なお、スピンオフでも最終回はSSAでこの歌を歌っているため実はハイパーリンクです。

 

幕間:WUGちゃんねる!SSA特別編

怒涛の連続歌唱を終えて、ジャージ姿の7人が映るのは「ファミ通presents WUGちゃんねる!」。ニコニコ生放送で配信されていたWUGの番組です。さらに今回はWebラジオ「Wake Up, Girls!のがんばっぺレディオ!」とのコラボ映像です。アニメやライブ以外でも様々な活動を行い、それらが物語の本筋にリンクするという特性を持ったWUGならではの企画です。ファイナルでも和気藹々とする7人を見ているだけで楽しい。なんだよ感情爆発野郎って。まあ観てください。

 

フィーリングチャレンジのBGMに「運命の女神」のインストが流れてるのが地味に嬉しい。

 

11. HIGAWARI PRINCESS

東北イオンのCMタイアップで東北在住の方にはおなじみだった(らしい)名曲です。アニメ新章にも登場、先述のWUGちゃんねるでもよく流れてました。「日替わり」の名の通り、歌い出し・落ちサビ・センターポジションなどを担当する「プリンセス」が異なる7つのバージョンが存在する楽曲です。3rdツアーやファイナルツアーパート3では本当に週替わり日替わりで各メンバーのプリンセスが披露されていましたが、SSAではそれらと異なるパート割りの「7人プリンセスバージョン」が歌われました。この日ばかりは全員が主役で全員がプリンセスです。間奏明け、花道を歩きながら7人で綺麗に歌い繋ぐ場面が見どころです。

 

過去のライブではプリンセスを示す金色のステッキを用いる振り付けと、優雅な傘を用いる振り付けが披露されましたが、今回はステッキでした。ただしステッキをよく見ると七色に光る特別仕様になっています。こういう細かいアップデートにスタッフの愛を感じました。1サビ前の田中のステッキ捌きに注目。

 

ここからの衣装は、WUG結成5周年記念ライブで2018年に初披露された「5周年衣装」と呼ばれるもの。アニサマなどでも使われたため目にした人は多いかもしれません。メンバーカラーのタスキには、各メンバーの座右の銘や掲げるモットーのようなキーワードが書かれています。これがものすごく重要なのですがここでの解説は割愛します。気になる方は調べてください。

 

※結局自分でも書きました。参考までにどうぞ。↓

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

12. スキノスキル

アニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」のEDタイアップ曲。同アニメに出演する奥野と永野の2人が中心となる曲です。私はこの曲を初めてライブで聴いたとき、グイグイと世界観に引き込まれるような感覚を覚えました。優しい歌い方の中に強さを感じる、そんな曲です。ちなみにファイナルツアーパート2では紗幕(ステージの前に張った薄い幕に映像を流し、その映像越しに7人を見る)を使った演出が非常に幻想的でした。

 

13. 僕らのフロンティア

アニメ「灼熱の卓球娘」のEDタイアップ曲。メインキャラクターの1人、上矢あがりを演じる田中美海が楽曲センターです。サビの「ブルースカイ」という歌詞を意識して、客席のサイリウムは空色(水色)に染まっています。大サビのラストで力強くソロパートを歌い上げる田中と、それに応じて黄色に染まるサイリウムはWUGの太陽と呼ばれる彼女にふさわしい景色です。

 

WUGの本編外アニメタイアップでは第1弾だったこの楽曲。先の展開が見えなかった時期にアニタイという新しい世界に踏み出す状況が「フロンティア」というタイトルにぴったりでした。そんなフロンティアの先にある景色がこのSSAだったのかもしれません。

 

14. 7 Senses

タイアップ曲を歌ったあとはMCを挟んで、アニメWUG新章のOPに戻ってきます。7 Girls Warと対になるような楽曲であり、この曲でもアニメOP映像とともに歌われている点が必見です。「新章」はライブシーンがモーションキャプチャーを使った3DCGになっているのが特徴で、このダンスは実際にメンバー7人が踊ったモーションを収録したものになります。1番サビで踊っているのはステージの上も映像の中もどっちもWUG。2.5次元コンテンツの真骨頂とも言えるダンスのシンクロをここで見せてきました。

 

2番からは再びトロッコへ。4人・3人で両サイドに分かれますが、よく見ると客席のサイリウムもほぼ半分に分かれてます。間奏部分の吉岡の煽り「来いやぁーーーー!!!」は説明不要に熱い。ダメ押しの「心から、叫べぇーーー!!!」も出ました。オタクもめっちゃ跳んでる。これがWUGのライブです。Seven Senses Wake Up, GO!

 

ラスサビの後はみんなで大合唱。SSAという終着地で歌う「約束の地で待ってて 約束のとき待ってて」が最高にエモすぎて泣く。大団円。以上Wake Up, Girls!でした。本当にありがとうございました。

 

15. 極上スマイル

しかしライブはまだまだ続きます。数々のライブやフェスで歌われてきた人気楽曲、極スマ。アニメ作中ではWUGが歌ったりI-1が歌ったり、リアルではなんやかんやWUGが取り戻したりみんなで一緒に歌ったりしてます。実際のアイドルユニットがカバーして歌う事例も多いのだとか。横浜いちの名探偵も仙台公演で歌ってくれましたね。あちらのファイナル円盤でもコメンタリーでWUGちゃんに触れてたりします。

 

すっかりおなじみとなった各種コールですが、SSAではスクリーンにコールが表示されていました。初見さんへの配慮が嬉しいですね。あと、これを書くのは忍びないのですがやはり避けて通れない。1番Bメロで高木がまさかの歌詞間違い(笑)1番なのに2番の歌詞を歌っちゃってますが、オタクのコールも引っ張られてるからセーフです。失敗をなぐさめるメンバーと、すぐに笑顔で立ち直る高木という一連の流れが想い出のパレード屈指の名シーンだと思います。ライブは生き物。これをアドリブでやってのけるのがWake Up, Girls!です。「ほーさくほーさく!」がマジで大豊作なんだよなあ・・・あと永野の肩に手を回してる赤いイケメンなんなんだ。サビ前倍速?カツ丼?はて何のことでしょう。

 

とにかく楽しい曲なのに、「しんどい季節を知ってるから」というどこか切ない感情を残す歌詞。これもWUGが持つ魅力のひとつだと思います。

 

幕間:関係者からのメッセージ

アニメにおいてWUGのライバルであったI-1Clubとネクストストーム、そして後輩のRun Girls, Run!。それぞれのキャストからの直筆メッセージ映像が流れます。WUGをデビュー当時から見守ってきた先輩たちからのメッセージには熱い想いが込められています。そして後輩のランガちゃん・・・本当にありがとう。これからも応援していきたいです。

 

ちなみに、この映像の中で聴こえる拍手は実際の会場の拍手でした。なんか自然に拍手起きたんですよね・・・泣ける。また、I-1メンバーキャスト陣から実際にSSA当日に贈られたフラスタが愛の溢れる素晴らしいデザインだったと話題になっていました。気になる方は写真を探してみてください。

 

 

以上で、本ブログ記事の「前編」として一旦締めようと思います。

※後編アップしました。続きはこちらへどうぞ。↓

【初心者向け】WUGファイナルライブSSAのBD映像見どころ徹底解説【後編】 - よねぽんのブログ