オタクの備忘録

アニメとかライブとかの感想や考察を書いています Twitter垢→@yonepon_pp_idol

ワグナーとして生きること。2019年12月12日

皆さん初めまして。初めましてじゃない人はいつもお世話になってます。

ワグナーのよねぽんと申します。

改めてワグナーを名乗るというのも少し気恥ずかしい感じがします。

今回のブログは「Wake Up, Girls! Advent Calendar 2019」の12日目の担当記事になります。

例年は読む専で楽しませてもらっていましたが、今年はちょうど枠が空いていたのでお邪魔させていただきました。素敵な企画に参加させていただきありがとうございます。今年もここまで多種多様な記事が続いていて非常に面白いですね。

adventar.org

 

今回、私には何が書けるのだろうかとすごく悩みました。私のブログでは「ワグナーとして生きること」と題して、WUG界隈を中心としたオタク活動を通しての今までの想い出や私が最近考えていることなど、今書きたいことを書きたいだけ書いていこうと思います。

f:id:yonepon25:20191207000549j:plain

このブログを覗いてくれた皆様に感謝。

 

ワグナーとしての始まり

さて、まずは私がなぜこの「12月12日」を選んだのかという話から始めます。これは私がWUGちゃんを初めて生で見たのが、2015年12月12日の幕張メッセWake Up, Girls! Festa.2015 Beyond the Bottom EXTEND」だったからです。もう4年も前の話なんですね、冬の幕張は懐かしいものです。私にとっての記念すべき日にブログを書けることを嬉しく思います。

 

少し当時の話をすると、ちょうどアニメが続劇場版のBtBで一区切りだったじゃないですか。なのでライブも「最初で最後かもなあ・・・」くらいの気持ちで参加したんですよ。今思うとなんだかよく分からないライブでしたけどそこでは赤色を背負うセンターが「まだWake Up, Girls!を終わりたくない!」と涙ながらに叫ぶのを聞いて、まさかあれから4年も経ってまだワグナーやってるとは思いませんでしたね。(なお、この話オフ会とかで30回くらい話してます。)

 

アニメWUGとの出会いは更に少し遡って2015年の夏頃、地元で参加したアニメオタクのカラオケオフ会でWUG楽曲を聴いたのが最初でした。アニメ映像付きのカラオケだったので確か7GWと極スマあたりだったと思います。当時の私はラブライブ(無印)、ミルキィホームズアイカツプリパラ等を通ってアイドルアニメのオタクとして目覚めつつあったのでWUGにも興味を持ちました。そこからアニメ本編を観て号泣して、当時放送していたわぐばんを観て、別の友人から「なんか幕張でライブあって一般販売でチケット買えるらしいぞ」と誘われたのが私のワグナーとしての第一歩でした。

 

今にして思えば、メンバーの声優の名前を1人たりとも知らない状態でアニメWUGを見るというのも結構貴重な体験だったのかなあと考えたりしてます。(現在の推したる田中のみにゃみさんがプリパラやハナヤマタにも出てる人だったというのは、WUG1期を完走してから気づいた。)(ついでに言うと監督の名前も作曲家や作詞家の名前も全然頭に入ってなかったし当時は仙台が東北のどの辺りにあるのかすら曖昧。完全に予備知識ゼロ。)

 

「アイドルアニメのオタク」として

そこから北へ南へ山あり谷あり、時が経って現在の私はと言うとWUGや上記の作品群に加えてラブライブサンシャイン(Aqours)、ナナシスプリチャン等の影響を大きく受けたアイドルアニメ全般のオタクであると自称しています。男性アイドル系作品では主にキンプリアイナナドリフェスなどに触れています。元々アニオタになる以前から趣味で楽器をやっていたので、音楽が物語の中心にあって劇中歌の充実してるアイドルアニメにハマった・・・というのが表向きの理由ですね。全ての作品を100%均等に愛しているとは言いませんが、「み~んな友達!み~んなアイドル!」がオタクとしての私の座右の銘です。ざっくり言えばDDです。

 

ライブ現場に足を運ぶこともそこそこ多いのですが、基本的には在宅型のアニメ特化オタクであると思っています。突き詰めた話をすれば、原則としてアニメのオタクであって声優のオタクではないというスタンスで生きています。自分で言うのも変ですが2019年現在も生きてるワグナーとしてはちょっと珍しいタイプかもしれません。「ワグナーなのにユニットの7人は好きじゃないの?」と聞かれそうですが、もちろんユニットもライブも大好きです。そうでなければ1年で全国12箇所+αを飛び回って追いかけるなんてできません。逆に言えば「アニメのオタクをこれほどまで現場に連れ出したWUGのライブがすごい」ということにもなります。

f:id:yonepon25:20191210234953j:plain

最後まで走りきれたことが奇跡。

 

WUGは「特別なアイドルアニメ」ではない

色んなアニメ、ライブに触れる中でひとつの思いが生まれました。それは「WUGは特別なアイドルアニメではない」ということ。作風やコンテンツの方向性が変わってるとかで良くも悪くも何かと特別視されがちなWUGですが、根底に流れるアイドルアニメの文脈はあらゆる作品に繋がってると思うんです。むしろWUGほど王道を行くアイドルアニメはなかなかないんじゃないかとすら思います。(単一ユニット型かつ職業アイドル型で、明確なSF要素もファンタジー要素もないという話。)「WUGはアイドルアニメが苦手な人にも刺さる」という話はよく聞くのですが、私はあえて逆を言います。「特定のアイドルアニメが本気で好きな人なら、どんな界隈からでもいいから一度はWUGに触れてみて」と日頃から言い続けています。

 

WUGに触れて自分の中で変わった事として、「どんな評判のあるアニメでもライブでもできるだけ自分の目で確かめに行きたい」と思うようになりました。これは「WUGというコンテンツの中身をもっと多くの人に触れてもらいたい」という気持ちの裏返しでもあります。そうして色んなアニメを観てライブにも行きましたが、一方で「ワグナーとしての自分」がどこに行っても身体の半分に付いてきている感覚があります。ワグナー的に見るとここがエモい、みたいな。知名度の高い大型コンテンツでもワグナー視点だとだいぶ感想が変わるんですよ。もちろんそれぞれのコンテンツを単体として愛している(そうでなければ安易にファンを名乗らない)んですけれども、それらが自分の中では全て繋がってる感覚があります。今はこれがすごく楽しいです。

 

WUGは「質量が重い」コンテンツである

特別な作品ではない、無数のアイドルアニメコンテンツのひとつにすぎないWUGが、なぜ私をここまで引きつけるのか。これを一言で表現するなら私は「WUGは質量が重いから」と言います。重いというのは暗くて辛い逆境展開が多いとかそういう話ではなく、コンテンツ全体としての中身が詰まっているという意味です。中身とは何か?ハイパーリンクにより2次元3次元を重ね合わせた厚みのある物語と、ユニットの7人、周りで関わる人たち、追いかけるオタク達の熱意・愛・人生が詰まっています。もちろんWUGのルーツである東北、被災地復興への思い、日本全国に広がったHOMEへの郷土愛もこもっているでしょう。命懸けで向き合ってる人間が、全体の比率として明らかに多すぎる。物語の密度が高いんです。

 

ただ、質量というのは見た目だけではなかなか分かりづらいんですよね。野球のボールかと思って持ち上げたら実は鉄球だったみたいな。近づいて、触れてみないと分からない。そして重ければ重いほど高く遠くには飛びにくいという面もある。周りを見ればWUGよりも大きくて、綺麗で、煌びやかなコンテンツは無数にあります。しかし様々なコンテンツそれぞれの深いところを知れば知るほど、やはりWUGの「重さ」だけは群を抜いて唯一無二であると感じざるを得ません。ここで言う重さだけがコンテンツの良し悪しを決めるものではないという前提も踏まえつつ、それでも私はここが好きです。「好き」の前には勝ち負けも優劣も関係ない。だから私はここに生きています。

 

「生きる」って何だろう

重いコンテンツに触れていると、「生きる」とは自分にとってどういうことなんだろうか。そう考えるときがたまにあります。自分で言うのも恥ずかしい話ですが、私は子供の頃から運動はダメ、頭も良くない、人づきあいも苦手という弱い人間でした。最初は現実からの逃避としてアニメを視聴し始めて、今は地方でオタクやりながら表向きは会社員の皮を被ってかろうじて生活してる程度です。そんな自分が「生きる」を実感するのは、やはりアニメを観たりライブに行ったりして感動しているとき、心が動いてるときなんです。

 

かつて我々のリーダーは、ことあるごとに「生きててえらい!」「みんな生きて!」と声を上げてきました。笑って流してた人も多いですが、今の私はその言葉にだいぶ救われてる感覚があります。生きるというのは、ただ仕事してご飯食べて寝て起きて、というだけではないのだと思います。面白いアニメをもっと観たい、熱いライブに行きたい、そういう気持ちが活力になって私を支えてくれています。だからオタクとしてもワグナーとしてもまだまだ頑張って生きていかなきゃいけないなと思っています。「推しがSSAワンマン行ってくれたら死ぬ」というわけにもいかなかったみたいです。

 

WUGの「ハイパーリンク」について

WUGと言えば切っても切れないのが「ハイパーリンク」というシステム。2次元のアニメと3次元のユニット活動が相互にリンクするというこのコンテンツならではの仕組みです。虚実混合とも言われる。自宅でアニメしか観ていなかった私がライブ現場へ連れ出された大きなきっかけでもありますが、特に終盤のWUGにおいてはもうひとつ大事な要素もあるというのが私の持論です。それは「コンテンツの外側にある人や出来事もWUGの物語としてリンクする」という考え方です。「2次元のアニメ」「3次元のユニット」そして「コンテンツ外のもの」の3つが相互に繋がっているのが完成形のハイパーリンクだと思っています。

 

例えば「メンバーが出演した別アニメやラジオをきっかけにWUGを知ってライブに来る人がいる」とか。「イベントで共演した人がWUGちゃん大好きになった」とか。「フェスで同じ日に出てたのがきっかけで他コンテンツとオタク同士が行き来するようになった」とか。もっと大きな括りで言えば、「東北でどこかの復興が進んでニュースになった」とか「オフ会で知り合ったオタクが転職したらしい」とか「今日は別の声優ユニットのライブが盛り上がっている」とかも物語の一部として捉えられるんです。だから今も私は、これを読んでいるあなたも、街ですれ違う誰かも、みんなWUGという物語の中で生きている1人です。私にとっては。

 

他現場にもいるワグナー

ここ数年、WUG以外にも色んなライブに行きました。私の守備範囲で基本的には2次元アイドル作品に準じたライブなのですが、その範囲だとどこに行ってもだいたいワグナーがいるんですよね。「熱狂的なWUG信者でありながら他のコンテンツにも触れている」という人が妙に多いのもワグナーの特徴のひとつだと思います。(メンバー繋がりの有無に関わらず。)もともと他の何かでオタクやってからWUGに辿り着く人が多いとも言われていますね。

 

他現場にいるワグナーの装備品問題もしばしば話題に上がりますが、これも元を辿ればWUGのコンテンツ特性から来るものだと考えてます。コンテンツ外のフィールドもWUGの物語として捉えることができてしまうというもの。とは言え非ワグナーからするとそんな事情はなかなか分かりづらいものなので、これを自覚してバランスを考えていくことが良いオタク活動への一歩だと私は思っています。自戒も込めてここに記しておきます。

 

ランガちゃんのライブで思ったこと

直近の参加イベの話です。先月のRun Girls,Run!2周年京都公演に行ってきました。(詳しい感想は別の記事にて。)私はプリチャンも好きなので半分はプリの魂として行ったんですけど、やはり残り半分はワグナー魂でした。現場で会ったオタクもほとんどワグナー仲間。だってリス勢は横浜行ってたし

 

「ライブ前日にオフ会やろう」とか「夜公演終わったら打ち上げ行こう」とか、物販待機中はオタク仲間と喋る時間になるとか、すっかり当たり前になってしまった行動もワグナー界隈を経験した人以外ではなかなか無いことだなあと改めて思います。特定の個人グループではなく界隈の文化と呼べるレベルで輪が広がっているのがおかしい。言葉で言うと普通っぽいんだけど本当にこのノリはワグナー以外だと全然見ないですね。なんでこうなったのかはなんとなく分かるんだけど理屈ではよく分かってません。

 

アニメのオタクであって声優のオタクではないと自称する私がなぜランガ単独ライブに惹かれるのか、これについても考えたことがあります。理由としてはアニメWUGからスタートしたユニットであることと、今現在はキラッとプリチャンで中核を担っているということ。そしてもうひとつは、ハイパーリンク論で言うところの「WUGの内側と外側の境界」に立っててそこを行き来できるのがランガちゃんなんじゃないかなと思うところです。これらをひっくるめて言うと、ランガちゃんはユニットとしてたくさんの物語を持っている。だからキャラクター名を背負っていないライブにも行きたくなるんです。例えばSHIFTや地下ラビを歌ってもランガちゃん自身の物語が乗っていて、Break the Blue!!やShare the lightを聴いても奥底の方に故郷の風をほんのり感じたりしています。

 

ワグナーオフ会の話

ローカルな話になってしまいますけれども、つい数日前には「新潟ワグナーオフ会」に参加してきました。私の戦友であるとあるワグナーを中心に始まった会で、数年前に開催した初回は3人しかいなかったのですが今ではトータル20名近くが参加しています。今回も9人はいました。

 

幹事の予約名がモリシマだったり卓についたらすぐ草ブレードがたくさん生えてきたりベトナム土産が配られたりなぜかドリカトモチケが飛び交ったりする不思議な会なんですけど、かつての全国ツアーから1年近く経った今でもこうしてワグナーに会えるのは嬉しいですね。地方の小さなオフ会でありながら、やたら黄色が多い以外は推しのバランスも良くて、推しだけではなくアニメが好きな人アイドルが好きな人ライブが好きな人声優ラジオが好きな人、ハロプロ生まれからアイカツ育ちまで様々なオタクがいるというところでワグナーの多様性WUGの世界の広さを実感しています。

f:id:yonepon25:20191210235007j:plain

そんな繋がりができたことを形に残したりしました。

 

ライブ円盤、みんな観ようぜという話

普段あまり言ってない話なんですが、私は今でも定期的にWUGのアニメBD(七人のアイドル~新章)を観たり、ライブのBD(主にHOMEツアー123とSSAが多い)を観たりしています。周りの話を聞くと、特にHOMEツアーやSSAの円盤は買ったけどまだ観られていないという人も多いようで、それはそれで良いなあというか、個人的にはそういう話も大好きだったりするんですけども。

 

誰がいつ何を観ようと自由だという大前提を踏まえて、それでも私は「今すぐに」ライブ円盤を観ることを無責任に勧めています。というのも、「今」は「今」しかないんです。同じ映像であっても今観るのと半年後に観るのは意味が違います。映像の中身が同じでも受け手の心や周囲の環境は刻一刻と変化していて、未来はどうなるか誰にも分からない。WUGのライブ映像は今この瞬間に観るのが常に最高に面白いというのが持論(それだけのパワーがあるライブだったことはワグナーなら知っているはず)なので、再生するのをなんとなくためらっている人がいたら、思い切って視聴してみるのを勧めます。だって今観たからと言って半年後に観ちゃいけないなんてことはないんです。過去のライブ映像から「何か」を受け取るのが少しだけ怖いという人も、勇気を出したらきっと画面の向こうのWUGちゃんたちは時間も空間も越えてその気持ちに応えてくれるはずです。

 

ワグナーは生きている

2019年3月8日はSSA、ファイナルライブ想い出のパレード。あの日を越えてからも、特にメンバー7人の名前を含め、広義でのWUG関連のワードをツイッターTLで見かけない日は全くありませんでした。平日も休日も毎日誰かの活躍が聞こえてくる、まさにHIGAWARI PRINCESS。ワグナーの方も、個人差はあるものの、自分の周りでは概ね元気な人がTLのほとんどを占めています。たまにWUGの亡霊だのなんだのって冗談めかして笑い合ったり少しだけ泣いたりヒリついたりすることもありますけど、みんな確かに生きています。ただ生きているだけではなく、心が動いてる。私だけじゃなくてみんながそう感じているんじゃないかな、そうであればいいなと願っています。

 

最後に。私にとっての「ワグナーとして生きる」とは

まだ目覚めない夢が、永遠に続くならば...」なんて一節があります。確かに今もまだ夢の中にいるみたいです。が、一切振り返らず進むなんてことはなく、時おりこうして過去を振り返ることもあります。WUGちゃんから貰った思いを胸にワグナーとして真摯に正直に一生懸命に・・・とは望むものの365日24時間いつも真っ当に生きるなんて私にはできません。仕事に行くのが面倒なときもあります。見逃してるアニメもラジオもたくさんあります。メンバー7人の出演イベントにもあまり行ってません。たまに他にイベントに行ってもほとんどワグナーとしか喋ってません。でもなんというか、決して綺麗なだけじゃない、楽しいだけじゃない、泥に汗にまみれても転んでも前に進むというのもWUGらしくてワグナーらしい生き方なんじゃないかなと思います。

f:id:yonepon25:20191210234747j:plain

仙台とWUGが、これからも私のホームです。

 

私がワグナーであること、アイドルアニメが好きな気持ち。これらを忘れるのは当分先になりそうです。一生忘れないとは言いません、いつか上手に忘れると思います。それでも今はまだ、ワグナーとして生きる人生第二章を私なりに精一杯楽しんでいこうと思います。

 

おわり。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

最後まで読んでいただいた皆様ありがとうございました。

WUG関連では他に以下のようなブログも書いてますのでご紹介させてください。

 

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

 

WUG以外ではこんな話も書いてます。よければぜひ。

 

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

yonepon-wake-up.hatenablog.jp