オタクの備忘録

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1人のオタクが見てきたAqoursの今までの話

Aqours 6th LoveLive! 【WINDY STAGE】の開催まで、残すところあと2日ほど。参加予定の皆様はいかがお過ごしでしょうか。私は先ほどまで東京ドームで行われていた野球中継を見ていましたところ、推し球団の横浜が巨人に7対5で勝ってくれたのでとても良い気分です。Aqoursと同じ青色の球団が勝ってくれたので縁起が良いです(?)(巨人ファンの人が見てたらごめんなさい)

 

さて、Aqoursにとっては約4年ぶり2度目になる東京ドームでの単独ライブです。私も訪れるのは2度目で、あるいは人によっては初めて訪れることになる東京ドーム。大きな節目になるであろう特別なライブを目前に控えて、ここに向かう参加者の皆さんの意気込みだったりこれまでの振り返りだったり、そういった文章をツイッターやブログでたくさん目にするようになりました。私自身も、これまでに通ってきたいくつもの現場とはまたひと味違う特別な2日間になるだろうという予感が溢れてきています。

 

周りの熱い気持ちに感化されて、と言うほどのモノでもないのですが、私もAqoursのオタクの1人として現場へ向かう前に、今抱えた感情か何かを言葉にしなければと思ったところです。いろいろ考えたのですが今回は率直に、私がAqoursに向き合ってきた数年間の話と、今の自分にとってのAqoursがどういう存在に見えているかという話を書いてみようと思います。

 

 

 

 

結論

始めに、結論から4つほど申し上げます。

1. 私はAqoursおよびラブライブシリーズひとすじのオタクではない

2. アニメ1期、1stライブの頃からAqoursを見ていた

3. 本格的に追い始めたのはアニメ2期と3rdライブから

4. 2020~2021年にAqoursから離れかけた時期があったが、生き残って戻ってきた

 

これらの全体的な流れを踏まえて、

5. 今の自分はAqoursに対してどう思っているか

について書いてみようと思います。

 

1. Aqoursひとすじのオタクではないということ

まず最初に断っておきたいことがこちら。過去のブログやツイッターでもたびたび書いているのですが、私はアイドルアニメ全般のオタクを自称している者です。ラブライブシリーズやサンシャイン!!のみに限らず、アイドルを題材に扱ったアニメやそれらに由来する声優ユニット/ライブコンテンツを全般的に愛しているという意味です。(あくまでも自称。だからと言ってこの世の全ての作品を完璧に網羅しているわけではないことも断っておきます。)

 

そんな感じの半端者オタクが、ラブライブ!サンシャイン!!に出会うまでの経緯を軽く振り返っていきます。

 

最初にアニメ大好きオタク君になったのが、「ハルヒ」ブームの起きた2006年頃の話。当時まだ中学生高校生くらいだった私は、オタク特有の社会不適合性が発動して普通の学校生活に馴染めなくなり、息苦しい現実から逃避するようにして深夜アニメや女児向けアニメ、美少女萌えアニメ(死語)の世界にのめりこんでいきました。今でこそ笑い話にしていますが始まりは我ながらだいぶアレなものです。

 

アニメオタクになる以前から楽器趣味で軽音楽をかじっていたことと、マクロスF(2008)、けいおん!(2009)などの影響で「劇中歌が強い存在感を持つ音楽系アニメ」には特に惹かれました。音楽の力、アニソンの力はいつの時代も偉大です。これがアイドルアニメにハマる前の土台となります。

 

大学を卒業して社会人になった自分は再び人生の壁にぶつかり、ここでアイカツ!(2012~)プリパラ(2014~)という2つの作品に出会います。アニメ作品上で描かれるアイドルの物語とはどういうものであるか、アイドルの全てを教わったと言っても過言ではないこの2作品を自分の中の軸として、以降いろんなアニメの中から特にアイドル物の作品を好んで積極的に視聴するようになります。これらのアイドルアニメから生きる気力を受け取って、人生の壁を乗り越えてきました。

 

その中には初代ラブライブ!(1期2013~劇場版2015)の存在ももちろんありました。ただ、当時の感覚としては「オタク界でめちゃくちゃ流行ってるアイドルアニメのひとつ」としてチェックするに留まります。アニメ観て楽曲を聴いたりスクフェスで遊んだりする程度。最初はキャストについてはほぼノータッチだったと思います。

 

一方この頃に深くハマっていたのは、どちらかと言うとμ'sではなくミルキィホームズの方でした。そしてWake Up, Girls!(WUG)にも出会います。この2つはアニメをきっかけにリアル側の声優ユニット展開にも興味を持ち、遂に2015年になって両者のライブ現場へ初めて足を運びました。ここでアニメ作品とリンクする声優ユニットライブの魅力を知ったことが非常に大きな転機となって、オタクとして、人間として、私の人生の全てがぶっ壊され変わりました。また、ミルキィ(三森さん&徳井さん)を経由する形で2016年のμ'sファイナルにライブビューイングで滑り込むことになりました。

 

ここまでがざっくりとAqoursに出会う前までの話。他コンテンツの名前をたくさん出してしまいましたが、上記以外の作品やその後に出会ったものも含めるとTokyo7thシスターズナナシス)、Reステージプリチャンアイドリッシュセブン(アイナナ)、ドリフェス!なども私にとってのアイドル像として大事な指針になっています。そしてもちろん虹ヶ咲Liella!も。良くも悪くも間違いなくこれらの影響があり、それを今現在まで受け続けて、同じようにAqoursから受け取る物語や感情にも激しく魂を揺さぶられ、様々な沼を行き来しながら私はAqoursの世界に深くハマることになります。

 

2. アニメ1期、1stライブの頃からAqoursを見ていた

2016年の夏、ラブライブ!サンシャイン!!テレビアニメ第1期の放送が始まります。μ'sラブライブの後継作品であるという前提を踏まえて、一応ほぼリアタイで視聴していました。当時としては「最初からめちゃくちゃ面白くてドハマりした」というレベルには至りませんでしたが、

【μ'sの伝説が残る世界でμ'sに憧れ、スクールアイドルを目指す千歌たち】

【μ'sに憧れるだけではない、自分たちだけのAqoursらしさを求めるようになる】

といったストーリーの大筋には確かな感銘を受けました。これらの流れに加えて、

【聖地である沼津/内浦を拠点として東京へ進出する】

という構図から、特にWUGに共通する要素を感じて興味を持ちました。(※WUGは東北地方/主に仙台を聖地とした地方アイドルアニメです。またAqoursと同じく声優ユニットが作品とキャラクターを背負う形でライブを展開していました。)

 

アニメが終わって半年後の2017年2月26日Aqours1stライブ(DAY2)にライブビューイングで参加しました。

(この当時、前述のμ'sファイナルもそうでしたが、地方に住んでた自分にとっては近場でLVが実施されるコンテンツ自体がまだ少なく、「せっかくやってるんだったら行ってみるか」みたいな気持ちもありました。私の知る範囲だとラブライブの他にはアイマス系列かバンドリくらいしかLVやってなかった気がします。)

 

LVとはいえAqoursキャストのライブパフォーマンスを見たのはこの日が初。1曲目の青ジャンを筆頭に、現在でもAqoursの代名詞となっているアニメ映像とのシンクロパフォーマンスの精密さには驚かされました。っていうか度々言ってる話なんですがまるまる1曲分のアニメーションPVを当たり前のように何本も作れるコンテンツというのはそれだけで強いんです。この凄まじいクオリティで1stライブなんですか!?っていう感想は最近でもちょっと前にLiellaでよく言ってたやつです。

 

参加したのがたまたまDAY2だったというのもミソで、この日の想いよひとつになれと言えば今も記憶に残っている人が山ほどいるはずです。それからMIRAI TICKETの完全再現を観たことで、アニメ13話の内容が自分の中でようやく理解できたというか腑に落ちたというか、アニメとライブが合わさって初めて物語が完成したという感覚がありました。これが2.5次元コンテンツたるAqoursの面白いところのひとつであると今でも思っています。

 

1stライブ後~2ndライブ辺りの話

スクリーン越しに観た1stライブで大号泣してから少し後、また機会があったらAqoursちゃん見てみようかな~~くらいに思ってた私にも、生の現場でAqoursを見る機会がすぐに訪れました。それが2017年4月30日のブシロード10周年記念ライブと、5月13日のアニュータライブあにゅパ!です。前者が主にミルキィ目当て、後者がWUG目当てで参加を決めたライブでした。

 

ここで詳しく説明するほどのことはないのですが、ブシロードライブではAqoursが登場した瞬間の凄まじい大歓声と、直後にミルキィの出番を控える状況で歌われた「届かない星だとしても」が強く印象に残りました。あにゅパは当時のオタクたちからAqours対WUGの同世代ユニット直接対決の場とも位置づけられていて、特別な緊張感のある現場でした。続けて開催される海外でのフェスや最初のアニサマ出演なども含め、この頃の外部フェス出演、他のアーティストとの共演経験がのちのAqoursメンバーの意識やパフォーマンスにかなりの影響を与えたんじゃないかと私は思っています。それから、フェスに出演するときのAqours大きいステージでの立ち回りを分かっているという強みが光ります。1stの横アリを筆頭にデカいハコで戦い続けてきたからこその強さがあると思っています。

 

8月9月に迎えた2ndツアーでは、私は神戸と埼玉の公演にLVで参加しています。画面越しに見てクッソデカい会場だな~虫が飛んでくるの大変そうだな~~って思っていたメットライフドームに自分が何度も訪れることになるとは当時は思っていませんでした。

 

3. Aqoursを追い始めたアニメ2期と3rdライブの話

いよいよ本題。2017年10月から始まったアニメ2期、その後の3rdライブを通して私は本格的にAqoursのオタクになりました。

 

アニメ2期の物語は、1期とは違って明確に自分の中にぶっ刺さる感覚がありました。「これは俺のための物語かもしれない」と思うほどに。

 

MY舞☆TONIGHTMIRACLE WAVEといった激アツの新曲披露に至るまでのストーリーと、第7話「残された時間」の展開。リアタイ初見時には言葉に言い表せないほどの衝撃を受けました。函館でのSaint Snowとの交流を経て、11話の閉校祭浦の星女学院の結束、そして

 

第12話「光の海」

WATER BLUE NEW WORLD......

 

これをリアルタイムで大号泣しながら見届けた日のことは今でもはっきり覚えています。ここまで来たら説明不要、あとはもう3rdライブにいよいよ現地参戦することしか考えられませんでした。

 

その直前の2018年4月末、私は初めて聖地沼津を訪れることができました。函館ユニットカーニバルをLVで観た翌日のことでした。三島駅から電車を乗り継いで伊豆長岡駅へ、伊豆長岡駅からラッピングバスに揺られて内浦の海へ。初夏の日差しを浴びながら海沿いを散策して、再びバスに乗り沼津駅へ。サンシャインカフェにヌーマーズ。最初に巡礼した道のりと景色は今でもはっきり思い出せます。とても天気の良い暑い日でした。アニメ2期を観た後で、3rdライブに向かう前。このタイミングで来られて良かったと心から思いました。

 

およそひと月後の6月9日、3rdツアー埼玉公演メットライフドーム。これがAqours単独ライブの初めての現地参戦でした。(メラドは音響がクソというウワサを嫌って大阪を本命に狙っていたが先に埼玉のチケットが当たった結果です。その大阪は結局当たらなくて親切な知人の連番に入れていただきました。)

 

ライブの内容については語ることもありません。未来の僕らは知ってるよ勇気はどこに?君の胸に!、そして先述のWATER BLUE NEW WORLDが今でも特に大好きな曲なのは、この頃の経験によるものですね。アニメ2期の内容を完璧になぞりつつ更に昇華させた、3rdライブの構成にはものすごい感動がありました。劇伴音楽の力にも感動して、未だにAqoursのライブに行く前には必ずDETERMINATION起こそう奇跡を!を聴き続けています。

 

やっぱりライブは生だからこそだなあと思うのは、AqoursのライブはLVに映らない部分の照明や映像演出にもすごくこだわりが感じられて、センターステージ床面の映像演出(君ここ等)をスタンド席から見たときの感動は今でも忘れられません。また、現地の強さを知ると同時にLVの良さも知りました。顔の表情や指先の表現まで含め、映像越しでも伝わるライブを繰り出せるAqoursのパフォーマンスの力、射程距離の長さというのがここにあると思っています。

 

3rdライブ以降の私

埼玉から始まった3rdツアーは大阪、福岡での公演を経て終演。この間に私個人にもいろんなアクシデントが起き、大阪から帰ろうとしたら脱出できなくなったり、LVで観た福岡では現地に辿り着けない人が現れたり。この年はAqoursも私もいろんな意味で逆境を背負うことになりました。AqoursとWUGの軌跡が再び交差したアニサマ2018ではAqoursの後に出てきたトリのOLDCODEXがバチクソ熱くて全部持っていかれたり。いや良いライブでしたよ。

 

秋にはファンミツアーも始まったり始まらなかったり、迎えた11月にはいよいよ初めての東京ドーム4thライブがありました。4thライブに関してはいろんな人が深く掘り下げていますし今さら私が語ることもございません。逆にこの日この場所に来れなかったという人は、WINDY STAGEを全力で楽しめばいいだけです。

 

2018年末の紅白歌合戦。明けて年始に劇場版ラブライブ!サンシャイン!!が公開された日は偶然にも私の誕生日でした。ここでアニメ側の物語は完結することになります。余談ですが私はちょうどこの時期に勤めていた会社を辞めました。

 

いろいろあった1月~3月を乗り越えてLVに参加したアジアツアーは、原点回帰とも呼べるようなアニメ1期の物語を丁寧になぞりなおす独特な構成のライブでした。

 

6月の5thライブNext SPARKLING!!で再びメットライフドームへ。当時のAqoursが紡いできた全ての物語の完成形と呼べるようなライブで、今でも私が1番好きなライブとしてこれを挙げます。究極の到達点であると同時に擬似的なファイナルライブでもあったんじゃないか、と私は考えています。劇場版における物語の完結と3年生の卒業、これらをキーとしたゴール地点をあえて作り出すことで、終わりを越えた先に進んでいく......という願いと気迫が感じられました。ここから繋がったAqoursの新しい物語、リアル側の声優ユニットAqoursを軸としたもうひとつの物語が、結果として現在までの道のりに続いているように今は思います。

 

4. Aqoursから離れかけた時期と、その後

作品としてのラブライブサンシャインにおけるAqoursの役割が結実した場所が5thライブであるのと同じように、「ラブライブシリーズにおけるAqours」の役割が結実した場所が、2020年1月のラブライブフェスであったと思います。私も両日LVで見届けましたが特にDAY2、Aqoursがトリを務めたこの公演は本当に素晴らしいものだったと感動しました。

 

今にして思えば「このタイミングでラブライブフェスが開催されてて良かった......」というのは多くの人が考えるところ。ギルキス1stCYaRon1stを終えてアゼリアにバトンが届く前に、この世界は、状況は大きく変わってしまいました。5月に予定されていたPERFECT WORLDのチケットが一度当選していたのにライブそのものがLOSTしてしまったあの時の感情は忘れません。そして本来のナンバリング6thを冠していたはずのドームツアー2020も完全消失。

 

10月のLOST WORLDと12月のWHITE ISLAND、2つの無観客配信ライブは私も在宅で観ました。配信ライブについては他の界隈でも、早いところだと6月7月には開催されておりましてAqoursは少々出遅れた感じもしました。ただ、さすがAqoursだなと思ったのはやはり大きい会場でのライブとライブビューイングの経験のおかげか、カメラ越しに見せるパフォーマンスのクオリティが無観客でも非常に安定していたと感じました。また、私自身もLVでライブを楽しむ事をAqours界隈で経験していたおかげでこの配信ライブ全盛期にはうまく適応できた気がします。

 

ただ個人的な事情としましては、この年の夏頃には私自身の仕事が変わり、住む場所も変わり、生活環境が大きく変わって立て直しに苦労していた時がありました。ラブライブ外でいくつかのライブイベントには参加していたものの、明けて2021年5月に予定されていたつま恋での野外ライブには、宿泊を伴う遠征での現地参加は難しい状況でチケットを申し込むことすらできませんでした。結果的にあのライブも消失してしまいましたが、開催されていたとしても私自身は純粋に楽しめたかどうか分かりません。この時点でAqoursから、ラブライブから心が離れかける一歩手前まで来ていました。

 

そんな私をラブライブに引き留めてくれた楔のひとつが、もしかしたらLiellaだったのかもしれません。2021年7月に放送が始まったラブライブ!スーパースター!!アニメ第1期。Aqoursに出会った時と勝るとも劣らない勢いで、まさに星の光よりも速くLiellaにハマってしまいました。私自身の生活環境の変化からおおよそ1年、ようやく軌道に乗ってきたのがこの時期です。

 

ちょうどその頃8月に参加できたのが、横浜で開催されていたAqours5周年展示会です。タイミング良くと言ってしまうとアレですが、ここで「俺やっぱラブライブサンシャインも好きだわ...」って思い出せたのが大きいポイントだったかもしれません。

 

昨年の大きな出来事と言えばもうひとつは10月のCYaRon2ndライブに現地参加できたこと。というか他は配信ばかりで実際現地に行けたのはここだけでした。諸々の事情で年末のドリコンもカウントダウンも通り越して、翌年の埼玉まで"9人"現場への復帰を持ち越すことになります。

 

CYaRon2ndについてはまずAqours9人のライブとは勝手が違うこと、そしてTAKUYA氏&本間昭光氏が率いる生バンドCYaRoTOMO'Sの存在、更に対コロナ状況特有のコール無しレギュレーションなどによってこれまでとは違う特別尽くしのライブでした。ライブ自体もすごく良いものでしたし、開催前後にTAKUYAさんのYouTubeにアップされてた動画にもCYaRonへの本気度や沼津愛が詰まっててめっちゃ好きになりました。

 

そして今年。1000日ぶりのメットライフドーム改めベルーナドームに降り立った6thライブ埼玉公演SUNNY STAGE。つい先日ギリギリ滑り込みで参加できたAqoursぬまづフェスティバル。この二つについては以前のブログに書いたので省略。

 

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

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以上が、私がAqoursに出会ってから今日に至るまでの道のりの全てになります。

 

5. 私にとっての「Aqours」とは

私とAqoursの出会い。繋がってきた縁と道のり。これらを振り返ってきました。

 

最初に申し上げた通りいろんなコンテンツを追ってきたどうしようもないDDオタクの私ですが、その中でもやっぱりラブライブサンシャイン/Aqoursは特別な存在であると言えます。アニメ1期から数えて6年、本腰入れて追い始めた3rdライブから数えても丸4年の長い付き合いになりました。これほど長い期間に渡って一定以上の熱量を持ち続けたまま追ってきたコンテンツは、今現在Aqoursしかありません。

 

愛というのは「長さではなく深さである」というのも私の考えにありますが、それでも何が言いたいのかと言いますと、こうして1人のオタクを長く惹きつけ続けるだけの魅力あるコンテンツそれがAqoursであるという事実なんです。ここに意味があると私は思っていますし、それを証明する存在として私のようなオタクがここで生きていたいと思うのです。

 

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今回のブログを書くにあたってサンシャイン!!アニメ本編を1期から観直しました。コンテンツ初期のアニメからアニメ完結後の現在に至るまで、一貫して変わらない根源たるテーマがそこにありました。

 

ひとつは「"好き"を諦めない」ということ。もうひとつは「"逆境"に立ち向かい続けてきた」ということです。

 

「好き」というキーワード。ダイスキだったらダイジョウブ!SUKI for you, DREAM for you!と言った楽曲もここから生まれました。

 

μ'sの輝きに魅せられ、"好き"になったからスクールアイドルを目指した千歌。「堕天使ヨハネ」が"好き"ならば諦めちゃいけないと諭された善子。ピアノ奏者としての"好き"を諦めなかった梨子。内浦の町が、学校が、学校に通うみんなが"好き"だったからそれを守ろうと最後まで足掻いた9人の少女たち。

 

アニメ劇中のエピソード例を挙げればキリがありません。そして誰よりも"好き"を諦めなかった人物がいます。ラブライブが大好きだと叫び、その想いを歌と全身のパフォーマンスに力いっぱい乗せて走り続けてきた人。私の敬愛する「高海千歌役」伊波杏樹さんです。

 

もちろん伊波さんだけではありません。逢田さんも、諏訪さんも、小宮さんも、斉藤さんも、小林さんも、高槻さんも、鈴木さんも、降幡さんも。これまでに見てきたライブの、いろんな場面のAqoursの数々では、誰一人手を抜くことなく、Aqoursが好きな気持ち・担当メンバーのことが好きな気持ち・仲間のことが好きな気持ち・歌うことが好きな気持ち・演じることが好きな気持ち・ライブ会場が好きな気持ち・我々ファンのことが好きだという気持ち......それらの"好き"がいつも溢れんばかりに表現されていました。

 

時に苦しい状況であっても、"好き"を諦めることはありませんでした。アニメでもリアルでも、それは全く変わりません。そして「逆境」。これもAqoursを語る上で鍵になる言葉だと私は思います。

 

スクールアイドル活動を反対されるところから始まる物語。ライブで講堂を埋めるという課題に対して少なすぎる生徒数。なかなか仲間に加わってくれない一癖も二癖もあるメンバーたち。初めての東京で突きつけられる「0」の現実。3年生の過去と衝突。思い返せば序盤から逆境だらけでした。最後にして最大の逆境、浦の星女学院の廃校もやがて迫ります。

 

そしてリアル世界のAqoursを取り巻く環境も逆境と無縁ではいられませんでした。

 

μ'sの後を受け継ぐ存在であるという重すぎるプレッシャー。初期から注目するファンの多さと比例するように少なからず存在していた原理の心ない声。善良な大多数のファンに紛れ込む、少数の厄介な連中による現場や聖地での悪行。それらに起因する風評被害で離れていくファン。(実際のところ、最初の頃の私はこれらの実態を知ったことで逆に応援してみようという気持ちが生まれました。一方で、こういう状況やAqoursの面白さを他所のオタクに語ってもなかなか理解されないという苦しみも背負わされてきました。)

 

これらを乗り越えてようやく軌道に乗ってきた頃にやってくるのは、メンバーの心身不調ライブ前後の天災。一部のライブ会場で襲い掛かる暑さ寒さに雨に虫。そして史上最悪の逆境として到来したコロナ禍とライブの中止。更に言えばAqours・虹ヶ咲・Liellaの同時展開の中で試される現在のラブライブ界隈自体も、Aqoursにとっては逆境のひとつと言えるかもしれません。

 

アニメとリアル、形は違えど並行してあらゆる逆境と戦い続けてきたという物語が今のAqoursにあります。こうして2次元3次元が間接的にリンクしている構図と、その中で決して諦めることなく足掻き続けてきたという生きざま。私はこれがたまらなく好きで、尊敬しているところで、今もAqoursの物語に惹かれ続けている理由のひとつなのです。

 

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いろんなアニメを観てきました。いろんなライブ現場を通ってきました。だからこそ言えます。Aqoursのライブってやっぱすごいモノですよ。それぞれの現場にそれぞれの強みというのがありますが、同じようにAqoursの現場でしか見られないモノが必ずあります。1年前、ライブが開催されなかった期間に改めて思いました。「Aqoursを失って空いた穴はAqoursでしか埋められない」と。だから今私はここにいます。こうして思いのたけを綴っているのです。

 

これまでに心の中でぼんやりと思っていたことを、過去の全てを振り返ることでようやく形にすることができました。本当はライブの演出面とか技術面とか楽曲の話とか私が思う魅力的なところをもっともっといろいろ語りたいんですけど、それらの答えはきっとWINDY STAGEという最高の舞台で全部Aqoursが見せてくれることでしょう。今までにないくらいに、本当に楽しみなライブです。

 

最後に。信頼のおける皆さんならご存知かと思いますが、ライブというものはキャストだけでもスタッフだけでもなく、参加するオタクも含めて全員で作り上げるものだと思っています。私も力の限り全てをぶつけるつもりで精一杯楽しみます。皆さんも全力で楽しみましょう。健闘を祈ります。

 

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