オタクの備忘録

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劇場版アイカツプラネット&アイカツ10th STORYを観てきました感想メモ(仮)

2022年7月15日。本日公開の映画、

劇場版アイカツプラネット!&アイカツ!10th STORY

を早速観てきました。

 

アイカツプラネットと初代アイカツどちらも素晴らしい映画でした。アイカツシリーズが大好きな良い子の皆さんおよびおじさんたちお姉さんたちは可及的速やかに映画館へ行ってください。できればアイカツのオタクじゃなくても観てください。

 

この作品の感想とか感情とかをとにかく語りたい、整理したい、ですが公開初日にツイッターで垂れ流してしまうのもアレなのでこちらのブログに書き残しておきます。取り急ぎ何かを書き残したいという勢いだけなのでレポートとしての精度には期待しないでください。記憶も曖昧なところがあります。以下ネタバレ込みの感想今の私のオタク感情をひたすら書き殴りますので、観に行く予定の人はご注意ください。

 

 

 

 

 

(ネタバレ配慮の空白)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アイカツプラネット!について

テレビシリーズの放送からは約1年経ってるんですよね。思い返せば私自身もいろいろと慌ただしい時期でした。実は当時さらっと流し観た程度の記憶しかなく、映画行く前に全25話分をまとめて再履修して臨みました。改めて観なおして、めちゃくちゃ面白いんですよプラネット。話数としては比較的短い中にちゃんとした熱量のこもった作品です。登場人物が多すぎないのも1人1人にしっかりスポットが当たっていいんですよね。そんなテレビシリーズの集大成にふさわしい、ド直球のこれぞアイカツプラネットという映画だったと思います。

 

冒頭からいきなり生身の8人のライブシーンから始まってテンション爆上がりしました。とりあえずみんな顔が良い、というか表情とか顔つきとか目線とか、そういうところのリアルな表現には実写だからこその魅力があります。映画館の大画面で観るとなおさらリアルのライブ感が強いと思いました。ライブビューイングか?ブレードとかうちわとか持ってるファンたちの姿も、多少誇張した表現に思うもののかなりリアルな感じがあってとても良かったです。

 

トップアイドルになったハナ/舞桜を中心に「アイカツプラネット!大感謝祭」を開催するというのが今回のストーリー。発案のきっかけになったのが「共に頑張ってきた仲間たちへの感謝」と「仲間たちと同じくらい大切な存在であるファンへの感謝」の気持ちであるというのがとてもアイカツらしい、アイカツプラネットらしい展開であると思いました。ファンと仲間どちらも等しく大切っていうのがすごく良い。映画全体を通してこの想いを体現したような温かい作品に思いました。

 

ハナ/舞桜の手で仲間たちのやりたいことを順番に叶えていくという展開。響子先輩のドラムが叩きたいという希望を叶えるためにバンドを組んだり、ルリのために木彫りのメルリを作ろうとしたり。ステージで歌って踊るだけがアイドルではないというバラエティ豊かな面が存分に発揮されていたと思います。

 

斧を構える舞桜や、海外から帰ってきた明咲さんがスカイダイビングで現れたりする過去作のオマージュも見られました。これはアイカツ無印目当てで映画を見に来た人への配慮だったりするんですかね。一方で、紗良さんプレゼンツのファッションショーをリアル側の生身で実施した辺りは今までのアイカツにはないプラネットらしいところだったなと思います。生身の頭身がアニメよりすごいってどうなってんの?という感想。(褒め言葉)

 

ひと通りリアルでストーリーを展開したあとにミラーインして舞台がアバター世界へと移るのもプラネットならではのところ。中盤でガラッと雰囲気が変わりますし、これを映画館で観たところの没入感がテレビ版以上にすごかったです。キューピットとアンのミュージカル上演とライブパート、この辺りの盛りだくさん感も映画ならではのボリュームを感じて良かったです。

 

ハナとローズのドレシア探し。レアドレス取得回に外れ無しというアイカツシリーズの伝統がここでも発揮されていたように思います。アイドルは崖が好き。フェアリーとフラワーの2属性を持つドレシアだから2人の絆を試したというのも分かりやすいところでした。

 

今回の新曲「Tick×Tackノスタルジア」の披露。テレビシリーズを観直してるときから思っていたのですが、アイカツプラネットにはライブシーンの映像演出にも歴代アイカツシリーズのノウハウの蓄積が詰め込まれているなあと思います。あとパンフに歌詞書いてくれてるのめちゃくちゃ良いですね。それでこの歌詞の曲をここに持ってくるのがヤバい。

 

メンバー8人の「手形」を順番に押していって一輪の花を咲かせるという流れに対して、アイドルたちへの感謝の気持ちを込めてファンのみんなもたくさんの花を咲かせてくれるという展開が胸熱でした。アイドルとファンはお互いにエールを送り合っているということ、この関係性が全ての基本にして最も大切なものだと思います。ミラーインで手をかざす動作と「手形」がここで繋がるのも熱いところでした。

 

エンドロールでは実写撮影時の裏カットのような映像も。こういうところも含めて最後までアイカツプラネットならではの映画だったと思いました。

 

アイカツ!10th STORYについて

プラネットに続いて"無印"の映画も同時上映。こちらはこちらで178話まで続いたアイカツ!から、地続きとなるそのままのアイカツ!が詰まった作品でした。

 

いちごの「私の熱いアイドル活動アイカツ!はじまります!フフッヒ」から始まる今回の映画。フォトカツやオンパレード等の展開はあったものの、数年間止まっていた「アイカツ無印本編」の時計が再び動き出したような感覚がありました。OPテロップの「音楽:MONACA」が目に入った時点でもうだいぶエモくなっててヤバかったです。OPの後にサブタイトルを挟むところもテレビ版を踏襲したような形でした。

 

ユニット「コスモス」を結成したいちごとあかりのW主人公、とはいえ今回の主体になるエピソードがいちご世代の卒業なので主人公としてのスポットライトはいちごに返ってきたように思います。今までに登場したアイドルみんながそれぞれの場所で活躍している、そういう描写が詰め込まれていましたがやはり中心はソレイユの3人。スターライト学園卒業まで残り半年、その先の未来はどうするのか。これが今回のメインテーマでした。あと学園マザーが明確に「いちご世代」って言ったのも熱かったです。

 

いつもの仲間たちが集結。基本的には「いつも通りのスターライト学園」だった、もっと言うと「登場したアイドルや大人たちの1人1人が当時と変わらない関係性でそこにいてくれた」というのが嬉しいところでした。集会に遅れて登場したかえでがスカイダイビングで降りてきたのは先ほどの明咲さんと同じか。寿司屋がちゃんと寿司屋の仕事してて偉いです。ウーバーイーツが流行る前からウーバーイーツしてたんですね(?)

 

テレビ版放送当時から変わらない彼女たちに対して、それを観ている自分はずいぶん歳をとってしまったものだとしみじみ思いました。映画の感想とはちょっとズレますが、私自身アイカツをきっかけにいろんなアイドルアニメを観るようになり、ライブ現場に行き、多くの2次元アイドルコンテンツに触れるようになりました。初代アイカツを通じて学んだ「アイドルとはどういう存在であるか」と、その後さまざまな界隈を渡り歩いてきて自分の中に育った「アイドルとオタクの哲学」、それら全てを今回の映画で答え合わせしているような気分になりました。

 

ラジオに出演するいちご。イケナイ刑事シリーズのドラマ撮影に臨むあおい。モデルとして活躍する蘭。特にいちごのラジオは22話「アイドルオーラとカレンダーガール」を思い出すところですが、実際にソロでラジオ番組を持ってそれを長く続けることは容易ではない、相応の人気と実力と面白さを兼ね備えてなければ難しいというリアルの現状も重なってきました。また、離れたところにいるファンにも気持ちを届けることの重要さはコロナ禍の2年半で特に大きくなりました。

 

「卒業」という事象への向き合い方も変わりました。出会いと別れ、入学と卒業、結成と解散、あるいは活動休止。アイドルの活動、物語は、どんなに長く続いていても必ずどこかで節目の時を迎えるものです。そういった節目をいくつも見届けてきました。それでもただ消えてなくなるだけではない、最高を超えた先で未来に残る物も必ずあるということも知りました。

 

何てコトない毎日がかけがえないの

オトナはそう言うけれど いまいちピンとこないよ

 

まさしくカレンダーガールの歌詞通り、毎日がかけがえないのです。それを実感してる今の自分は少しだけ"オトナ"になっちまったんだな...ってなことを、エンディング映像を見てボロボロ泣きながら考えておりました。

 

話が飛びました。いちごとあおい、寮の部屋で語り合う場面も良かったです。スターライト学園が全寮制だからこそこういった物語も生まれるんですよね。プロとして仕事をこなす「職業アイドル」でありながら学園に通う「学生アイドル」でもある、アイカツ独特のこの感覚がとても好きだったことを思い出しました。1年目の終わりで海外修行に出たいちごと見送るあおい、今回はその立場が逆になったというのも感慨深いところでした。

 

いちごとあおいの関係性と同じくらい、いちごとあかりの関係性も熱いものがあります。今回の締めはこの2人「コスモス」のユニットライブでした。ライブシーンの歌も映像演出もテレビ版のアイカツ無印からも格段に進化したものになっていて。スターズ、フレンズ、オンパレード、そしてプラネットというアイカツシリーズの中で積み重ねてきた歴史を感じました。

 

全体的な話

2本立ての映画、バランスのよい時間配分でどちらもしっかり楽しめたのが良かったです。その両方が熱い物語だったため、私の感情は爆発してグチャグチャになってしまいました。感想文ももう直しようのないくらいグチャグチャなのは諦めました。2013年にアイカツと出会ってから今日まででおよそ9年、その間の私自身のオタク人生をも掘り返すような1日になってしまって一言では語り尽くせない想いが溢れています。

 

最新作と原点作品がどちらも面白い、そして今この瞬間に2作品を同時に楽しめるということ。これは本当に素晴らしい奇跡のような巡り合わせだと改めて思います。映画という機会を得てもう一度アイカツプラネットにしっかり向き合えたことに感謝したいです。

 

やはりアイカツは、アイカツシリーズは、私にとってのアイドルの教科書のような存在なんだと再認識しました。スターライト学園卒を自称している元アイカツおじさんの私ですが、スターズやフレンズにも触れてきて、その他のアイドルアニメや声優ユニットに軸足を移したり、アイカツと縁の深いドリフェス!に出会ったりしてきた道中でも、いつも心の基礎にアイカツがありました。

 

来年初春に新作映画というのも発表されました。というか今回の10th STORYはそれに向けた前哨戦のようなものでしたね。いよいよ本格的に描かれるいちご世代卒業のお話、そちらも非常に楽しみですが、今はとりあえず今回の映画のパンフでも読みながら余韻に浸ろうと思います。なんなら映画もう1回観に行きたいしリアルのライブにもチャンスがあれば行ってみたい。そんなところです。