オタクの備忘録

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ラブライブ!スーパースター!!第2期 2話~4話感想と共感

テレビアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2期、

第4話科学室のふたり」を観ました。

 

1話の感想ブログを書いてからしばらく間が空いてしまい、先週分の3話に至っては4話放送直前になってようやく視聴できたような状況なんですけれども、この辺りでひとつ2~4話をまとめて思ったこと感じたことを書いてみようかなと思います。

 

なお、以下の感想は極めて主観的な私個人の感想であることを断っておきます。

 

 

率直な感想

スパスタ2期、期待以上に面白くて楽しく観ています。主題歌とか劇伴とか全体的な演出とかも1期と変わらず高いクオリティのアニメだなぁと思っているのですが、その辺りの話は一旦置いといて。2期に入ってからここまでの4話分を通してずっと感じていることがあります。

 

それは、「アイドルとファン」の関係とか「ラブライブラブライブのファン」の間にある想いとか、あるいは「コンテンツとオタクの在り方や姿勢そのものを考えさせられる場面が非常に多いなということです。私の中では一種のリアリティとも呼べるもので、要するにリアルのオタクにだいぶ寄り添ってる物語なんじゃないか?という感想です。

 

これまでのラブライブシリーズやその他の作品を見てきた中でもこういうことを考える場面は少なからずありましたが、製作陣の意図なのか偶然の産物なのか、スーパースター2期に入ってからは特にそういった感覚、質感や手触りが強く感じられるような気がしています。オタクとして共感できる部分が多いとも言えます。

 

第2話「2年生と1年生」

1話の展開を経てスクールアイドル部に加入した桜小路きな子ちゃん。これまでアイドル活動には全く縁がなく、特に体力面に不安を抱える彼女を基礎から鍛える一方でその他の新入生がなかなか加入してくれないというのが2話の展開でした。

 

1話から続いて、結ヶ丘の一般生徒とスクールアイドル部の間には距離感がありました。大会優勝を目指すスクールアイドル活動に真剣であるがゆえに、厳しい鍛錬を積む姿が目立ち、周囲の生徒から距離を置かれる。一度は部としての方向性に悩むものの、やはり6人は優勝目指してがむしゃらに頑張るという方針を選びました。

 

転換点となったのがメイの熱い言葉ですね。

「自分がやりたい、目指したいって思ったことを信じてみろよ」

「周りの声なんて気にするな」

この回のキーワードであり、そしてまた1人のオタクとしての自分自身に刺さりました。スクールアイドル部とその他の生徒との関係性からも、「ラブライブスーパースターのファン」と「それ以外の人」の関係に近いものも感じています。

 

 

好きなものに熱中して追いかける中では、どうしても周りの人間と軋轢が生まれたり煙たがられたりする場面があります。それでも最後に他人を納得させるのは、その場所で物事に真剣に向き合う人の姿だったりします。好きなものを全力で楽しむ姿が人の心を動かす。これはステージで輝くアイドルの姿オタクにとっても理想形のひとつでもあると私は思います。「”好き”を諦めない」という鉄則はAqours/ラブライブサンシャインの哲学に通じるものも感じました。

 

第3話「優勝候補」

1期3話でもクーカーの2人が出場した代々木スクールアイドルフェスと、そこに現れた謎の新キャラ・ウィーンマルガレーテちゃんが絡むエピソードでした。全国大会の連覇という目標を掲げるサニパの姿勢も示されました。明確な「勝利」を未だ掴んでいないLiellaが、どこまで勝ち負けにこだわるのか、本当に本気で優勝を目指すのかどうかという問いにぶつかりました。

 

ここでLiellaの背中を押したのが、ナナミ・ヤエ・ココノの3人を中心とするクラスメイトたちです。

「まだまだって思ってるかもしれないけど、この学校にとっては誇りなんだよ」

「Liellaはこの学校の、スーパースターなんだよ」

「いつか1番輝くって信じてる。だから、これからも優勝を目指してほしい」

Liellaのファンを代表する存在として、我々オタクたちの想いを代弁してくれたように思いました。この場面に私は強い衝撃を受けました。

 

 

そう、アイドルのファンというのは誰よりもアイドルの実力と可能性を信じているし、信じるべきなんですよね。今はまだ結果が出ていなくても、他の誰かが評価しなくても、ひたむきに推しを信じる。「敗北」は「失敗」ではなく、「勝利」だけが「成功」ではないんです。オタクとして1番大事なことを思いださせてくれました。

 

周囲の応援に背中を押されて再びステージに立ったLiellaがどれだけ輝いているかというのは、最前で大号泣する米女メイちゃんが証明してくれました。彼女もまたオタクの代弁者の1人です。ひたむきに頑張る姿が人の心を動かすのです。

 

 

第4話「科学室のふたり」

スクールアイドル部の部長は誰がやるか?という話し合いと、その様子を遠くから観察するメイの姿から始まりました。メイの背中を押すのか引っ掻き回すのか、相方の四季が動き出したことでLiellaを取り巻く状況に大きな変化が生まれました。

 

自分にはスクールアイドルなんて向いてないと語る四季メイペアと、彼女らの勧誘を試みる幼馴染かのちぃペア。特に、向いてないことにもチャレンジするという姿勢を見せるため千砂都が部長になったことには感銘を受けました。後輩を諭すかように優しい笑顔で語るかのんの姿にも、これまでの1年間を通した成長が感じられました。あとはもう濃厚な四季メイの絆をこれでもかと見せつけられてめでたしめでたし、という感じです。これ以上語ることはございません。

 

 

ガチガチの限界オタクであるメイと、そんな相方を通して触れるうちに自分もスクールアイドルが好きになったという四季の関係性ですね。友達がすごくハマってるものに自分も触れてみてハマった、みたいな経験がオタクとしては率直に共感できるところでした。俗に言うコンテンツの受動喫煙に似た構図です。特に中学時代は周囲から距離を置かれていたという2人の背景が描かれたからこそ、共通する話題に惹かれるというところに説得力がありました。スクールアイドルの存在は、”救い”です。

 

まとめ

1話時点ではきな子ちゃんが第二の主人公かと思っていましたが、どうやら主人公は彼女だけではないようです。ここまでの展開で、米女メイの存在感が非常に大きいと感じてきました。スクールアイドルのオタクであるところから始まってそこから表舞台に上がるという構図はクゥクゥちゃんやその他の歴代スクールアイドルにも重なるところがありますが、直接的にLiellaのファンであるメイが加入するということに大きな意味があると思いました。今後の活躍も非常に楽しみです。

 

リアル側のキャスト陣においても伊達ちゃん&のんちゃんを筆頭に、もともとラブライブシリーズのファンだったところからキャストに抜擢されたという経歴を持つメンバーもおりますし、この辺りがアニメ側の物語との親和性だったりファンにとっての共感だったりを生みやすいLiella/スーパースターならではの構造なのかなあと思います。

 

過去の例を挙げるとμ'sにアニメオタクとして信頼の徳井さんがいたりAqoursに最強ラブライバーである伊波さんがいたりというのはありましたが、彼女らに近い熱量をより身近に実感できる時代になってきたように思います。ファンが共感できる存在としては虹ヶ咲が高咲侑の活躍を描いたことにも大きな意味がありましたが、スーパースターはまた違った形の新たな共感を生み出してくれるんじゃないかと期待しています。

 

アイドルとオタクは互いに鏡写しであり、オタクの姿を描くことはアイドルの本質を描くことにも通じると私は思っています。アイドルとはどういう存在であるか?を描くのがアイドルアニメの本質であると定義すると、その点において今のラブライブスーパースターはめちゃくちゃ王道のアイドルアニメしてると言えます。これが過去の名作たちにも引けを取らないくらいすごく面白いと感じています。

 

ここまで順調に来ているように見えますが、劇中のLiellaはまだ9人揃ってすらおらず、大会優勝の目標もまだまだ遠そうです。リアル側では3rdライブの開催が発表され、私自身もさてどうしたものかと先の見えない状況が続いてます。まず仙台行きたいっすけどチケット当たるっすかねえ?まあ、先が見えないからこそ”今”が最高に面白いんですよね。ラブライブスーパースターという物語をリアルタイムで追いかけられる喜びに感謝しつつ、引き続きLiellaの活躍を見守って、応援していこうと思います。

 

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