オタクの備忘録

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ライブ遠征余談「大阪城ホールと私」

※この記事はLiella2ndライブ大阪に参加するにあたっての、私が個人的に抱えていた気持ちを書き殴っただけのオタクポエムです。ライブ感想を補足する意味で記事を分けて書いたものですが、ライブそのものとは直接関係のない話です。心の広い方向けの完全なる余談なので温かい目で見てください。

 

本題の方はこちらから。↓

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

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今回のライブ会場となった大阪城ホール。この場所について、個人的に因縁じみた複雑な想いがありました。かつては当時のことを思い出すだけでも胸が詰まるほどで、こうして想い出に向き合って文章に残すこともできませんでした。それは4年前の6月にAqours3rdライブ大阪公演で訪れた時のいくつかの出来事にまつわる話です。

 

 

そのライブ日程は6月16日・17日の2DAYSで、私は15日出発の夜行バスで大阪へ向かうところでした。2018年6月15日(金)。普通の人には何の変哲もないありふれた1日ですが、特定のオタクにとってはトラウマにも近い節目の日として今も記憶に残っています。当時の私が今のAqoursやLiellaと同じくらい熱い気持ちで応援していた、声優ユニットWake Up, Girls!解散が発表された日なのです。

 

(知らない人には馴染みのない話かも知れませんが、例えば表立っての活動を終了したμ'sのことだったり、同じように自分の好きなユニットがいつか終わりに向かうとしたら......と想像すればこの気持ちは伝わるかと思います)

 

突然の悲報。頭を殴られたような衝撃。血の気が引く感覚。絶望。しかもそれがライブに向かう直前の話で、考え得る限り最悪のタイミングです。どんなに仕事がつらくても不幸があっても大好きなライブだけは全て忘れて楽しむという生き方をしてきた私が、この時ほど精神的に動揺しながら現場に向かった日は後にも先にもここしかありません。

 

頭が真っ白になり何も考えられないまま夜行バスに乗り込んで、真っ暗な箱の中で揺られながら一睡もできない夜を過ごしました。心の拠り所だった存在が解散に向かう中で、これから自分はどうしていけばいいのか。何も分からず失意の私を救ってくれたのは、目の前のAqoursの音楽、そしてラブライブサンシャインの物語でした。

 

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未来をどうしようかな!?

みんな夢のカタチを探して 泣いたり笑ったり

未来の僕たちは きっと答えを持ってるはずだから

ホンキで駆け抜けて

未来の僕らは知ってるよ / Aqours より)

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ずっとここにいたいと思ってるけど

きっと旅立ってくって分かってるんだよ

だからこの時を楽しくしたい

最高のトキメキを胸に焼きつけたいから

(WATER BLUE NEW WORLD / Aqours より)

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何度だって追いかけようよ 負けないで

失敗なんて誰でもあるよ

夢は消えない 夢は消えない

何度だって追いかけようよ 負けないで

だって今日は今日で だって目覚めたら違う朝だよ

勇気はどこに?君の胸に! / Aqours より)

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Aqours3rdライブ大阪公演。アニメ2期のストーリーをなぞるライブで、そこにある物語は「浦の星女学院の閉校」「3年生の卒業と旅立ち」「それらに向き合いながら、ひたむきにラブライブ優勝を目指す彼女たち」が描かれたものでした。大きな別れに向かうタイムリミットを課せられた自分自身の心境にも重なって、グチャグチャになった感情を抱えながら死ぬほど泣いたライブでした。ライブで観た景色は今でも鮮明に覚えているけれども、終演後にホテルへ戻った道のりは全く覚えていません。

 

2日間のライブを終えて翌月曜、帰路につこうとした朝8時の大阪駅。ここでもうひとつのアクシデントが発生しました。大阪北部地震です。最大震度6弱のこの地震は、大阪北部を中心に当時かなりの被害が出たと話題になりました。大阪駅構内でも凄まじい揺れを感じて、もう俺はここで死ぬんじゃないかという覚悟すらしました。そして乗る予定だった特急も新幹線も運休になり大阪に足止めされてしまいました。(私と同じように遠征勢が大阪から出られなくなりリアル脱出ゲームだとか言ってるオタクもいましたね。これは不謹慎が過ぎる。)

 

ただでさえ心身ボロボロの状態で追い討ちのように降りかかったアクシデント。生きた心地がしませんでした。幸いにもその日は声をかけてくれた大阪在住の知人のオタクに救われ、知人宅に1泊して翌日なんとか自宅へ帰ることができました。短いようで長かった遠征の5日間、これが私と大阪城ホールにまつわる苦い記憶です。

 

(ちなみに19年1月のANIMAX MUSIXでも一度訪れているが、あの時は一部の厄介が色々とやらかしたせいで以後の大阪公演が開催されなくなったという別の意味で苦い話がある。)

 

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時を経て2022年。いくつかの大きな別れと出会いを経験して、多くの血と汗と涙を流して、現在の私は元気に生きてLiellaのオタクをやっています。そのLiellaは今年に入って2期生の加入が発表され、新しいスタートを切るとともに1年間活動してきた5人体制のLiellaに終止符を打つこととなりました。

 

奇しくも今回の2ndライブ大阪が実質的なファイナルライブになるという状況。4年前と同じラブライブシリーズの案件で再び訪れることになった6月の大阪城ホール。物語の終わりと始まり。それが自分にとってどれほど大きな影響を与えるかを痛感した特別な場所で、今再びLiellaの節目の現場に立ち会うということに不思議な縁を感じずにはいられませんでした。

 

おわり。