オタクの備忘録

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ラブライブ!スーパースター!!2期1話初見感想

ラブライブ!スーパースター!!テレビアニメ2期

の放送が始まりました。待望の新作、リアタイで見届けました。

 

第1話「ようこそLiella!へ!」今後の期待が膨らむ素晴らしい仕上がりだったと思います。こちらの内容を自分の中で整理する意味も込めて、軽く感想を書いてみたいと思います。

 

 

全体的な話

アニメ第1期で1年間を駆け抜けてきたLiella!1期生の5人が2年生へと進級しました。そして、2期生となる新入生たちの入学から今回のお話が始まりました。これまでの1期生の歩みと今現在置かれた状況、新しく加わる2期生メンバーのキャラクター性などが1話の中にしっかりと詰め込まれていたように思います。

 

多くの情報が詰め込まれたことと比例するように、1期生・2期生の双方で場面がころころと変わりテンポよく進む流れが気持ち良かったです。Eテレ放送ゆえにCMが入らないのも強みですね。第1話らしい非常に強い勢いと熱さを感じる回でした。これがいいんですよこれが。

 

2期生メンバーについて

都会に憧れて北海道からやってきた桜小路きな子ちゃん。大きなスーツケースを転がしながら現れた姿がライブ遠征で出てきたオタクを彷彿とさせました。確かに東京は暑い、分かります。でもこれ劇中だとまだ4月か。今回、第二の主人公とも呼べるポジションの彼女にはとくにスポットが当たりました。もともと音楽的な資質を持っていたかのんと比べると、きな子ちゃんの方が一般人寄りの成長型主人公に見えますね。素朴で優しい、理想的な後輩の1人と言えます。他3人がクセモノ揃いなので

 

次に現れたのが米女メイちゃん。ヤンキーじみた風貌とは裏腹に実はLiellaに憧れる熱烈なファンだという様子が明かされました。見た目怖いオタク実はいいヤツがち。垣間見えた愛の重さはサニパに憧れたクゥクゥちゃんといい勝負なんじゃないでしょうか。「憧れ」は大事なエネルギーのひとつですから、今後の活躍が楽しみなメンバーです。

 

CEOオニナッツこと鬼塚夏美ちゃん、おおむね想像通りに活発に動くキャラクターだったことが素晴らしかったです。しかし会社まで立ち上げてるとは思いませんでした。高1でコレ、思ってたよりも面倒くさそうな人間(褒め言葉)なのが良いですね。第1話でも大きな存在感を放っていてグッドです。「やってもないのに、向いているかどうかなんて分からないでしょう?」なんて熱い言葉を言えるのはさすが動画配信者といったところでしょうか。

「やってみなくちゃ分からない!分からなかったらやってみよう!」(出典:キラッとプリ☆チャン

 

最後に若菜四季ちゃん。突然現れて謎の装置で謎の二人三脚を始めたヤベェやつ、という印象で全てをかっさらっていきました。中の人もかなり個性的な方であるという事前情報を前提として持っていて良かったです。まあ第1話なんて勢いが1番大事ですからね。こまけえことはいいんですよ。

 

1期生メンバーとLiellaの現状

5人ともアニメ1期の印象のまま戻ってきました。まずはこれが嬉しかったです。とはいえ1期1話と比べるとそれぞれだいぶ成長した部分があって、そういった面も見られたのが良かったです。その点で特に変化が大きいのはかのんと恋ですね。恋ちゃんがグループ通話でウェブカメラを使えるようになったという細かい成長もありました。クソデカ横断幕や入学式ゲートを次々に作り出してしまう工作神ワクワクゥクゥさんも絶好調、ただしその脚立の使い方はヨシじゃないですよ。

 

ラブライブ前回大会はサニパが全国優勝したということ、そのサニパがLiellaの名前を出したためLiellaの注目度も上がったという説明もありました。それによりクゥクゥちゃん帰国問題も一旦保留に。すみれとのやり取りでこの話が上がったということはもうひと波乱ありそうです。

 

部員勧誘の苦戦と「伝えること」の難しさ

きな子ちゃんとの偶然の出会いを経て、スクールアイドル部も新入部員を募集する方針へ。Liellaとしての注目度は校内でもかなり上がっているが、一方で部員の勧誘には難航する......という流れが今回のエピソードの軸です。

 

次期ラブライブ優勝候補かつ結ヶ丘におけるスター的存在である、というLiellaに対する評価と噂が独り歩きして新入生が近寄ってこないのが原因でした。「スクールアイドルに出会って人生が変わった」と語るかのんの想いも言葉ではうまく伝わらず、実際にLiellaが歌う姿を見てもらうことでその壁を越えようとしました。

 

これら一連のエピソードが、私には現実におけるラブライブスーパースターそのものを象徴しているように見えました。今回もっとも重要な感想のひとつです。

 

コンテンツの布教と「伝えること」の難しさ

Liellaのデビューからアニメ1期、そして1stツアー2ndツアーほか数々のライブ展開を見てきた既存のLiellaファンラブライブファンは現状かなりの盛り上がりを感じています。一方、これをラブライブコンテンツに触れていない他所のオタクに布教しようとするとなかなか魅力が伝わらないというじれったさをこの1年間ずっと感じてきました。「ラブライブシリーズ」の知名度は非常に高く、類似コンテンツの中でもかなり大きい界隈のひとつとして知られています。しかし今のLiella、ラブライブスーパースターの本当の面白さがうまく伝わらない。これがスクールアイドル部と結ヶ丘新入生の状況に似ていると思いませんか。ライブを見てくれれば伝わるはず!っていうところもまさにリアルと同じですね。

 

そんな中でも劇中の1期生は、新入部員を迎え入れて活動を広げていく方針を示してくれました。「進級」からの「ユニットメンバー追加」を描く物語はラブライブシリーズとしても初の試みです。これが、コンテンツとしてのラブライブスーパースターにも今ここから新規ファンを迎え入れて盛り上げていくという強い意思表示に見えるのです。私はここに熱いものを感じました。

 

私自身、新メンバー追加が発表されてから現在までの間は、どこかで線引きをしていて「アニメ2期を見るまでは様子見だ」という気持ちが少なからずありました。(実際、2ndライブ大阪には行きましたがファンミには現地不参加です。)こういうスタンスでいた私が、実際に2期1話を見て期待を大きく上回ってくれたという感覚があります。5人のライブパフォーマンスを見て衝撃を受けたきな子ちゃんのように。アニメでもライブでも、実際に触れてみればその面白さが、熱量と質量が伝わってくるコンテンツ。少々の不器用さを感じながらも確かな輝きを放っている。それがラブライブ!スーパースター!!でありLiella!であると私は思っています。

 

その他の感想とまとめ

少々強引な流れながらもLiella5人のいる屋上へ向かったきな子ちゃん、と他3名。Liellaに憧れる生徒はたくさんいるけれども、実際にスクールアイドルの扉を叩けたのはごく少数のメンバーだけでした。Liella立ち上げ時のキャストオーディションも、多くの候補者から選び抜かれて今のメンバーがいる一方で、応募資格を持っていながら応募すらできなかった人というのが無数にいるはずなんです。きっとそれが大多数の普通の人で、まず挑戦できた人はそれだけでスゴいという事実を改めて認識できました。

 

今回のサブタイトル「#01 ようこそLiella!へ!」は、屋上の大きな旗に刻まれて1番最後に出てきました。1期の頃から引き続きですがサブタイの出し方が今回も良かったです。大阪公演での通天閣コラボを思い出して熱くなりました。

 

 

 

全体としてはとにかく勢いがあったという感想の第1話。キャラも背景も作画は相変わらず素晴らしいですね。桜の木とか街並みとかリアル以上に綺麗でした。劇伴もOP曲も新曲も抜群に良いです。このクオリティで走り抜けてくれれば1期以上に面白いものを期待できるんじゃないかと思います。今年の夏も毎週楽しみにして、Liellaの活躍を見守っていきたいです。

 

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