オタクの備忘録

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Run Girls,Run! 5周年ツアー仙台に行ってきました

そろそろ書きますか、仙台遠征の感想を。

(と言ってから全て書き上げるまでに1週間以上かかりました。)

 

2022年7月31日開催。

Run Girls,Run! 5th Anniversary Live Tour

「Get Set, 5!」

宮城・仙台公演へ出陣して参りました。

 

あまりにも大満足すぎるライブと遠征で体力気力の全てを絞り切ったせいで、帰宅から数日経った今も仕事と家事以外ほとんど何も手についてないくらいフワフワしています。録りためたアニメとか早く観たい気持ちはあるんですけれども、感想ブログも本来ならもっと早く書き始めるつもりでした。それぐらい反動のすごいライブでした。

 

このライブの感想と、前日に開催された決起集会イベントと、それら前後の市街散策、聖地巡礼などの話も含めて個人的な日記として残してみようと思います。例によって感想文は私個人のだいぶ偏った視点で書いたものですので温かい目で見てください。

 

 

 

大事な話

今回のブログは新規ファンに向けた布教の意図はほとんどなく、あくまでも自分用&身内向けの記録を主として残すものです。しかしながらRun Girls,Run!5周年ツアーは現時点で8月13日大阪公演9月25日東京公演の開催が予定されていて、まだチケットも公式で売っているという話だけはここに書いておこうと思います。

 

1ミリでもランガに興味がある方、初めての人も久しぶりの人もプリチャンしか観てない人も1~2曲くらいしか知らないという人も、とにかく予定が空いててお近くの会場へ行ける環境にある方には1人でも多く足を運んでいただきたいというのがランガのオタクとしての私の願いであります。

 

なぜなら残されたライブの数が限られておりチャンスは今しかないから、そしてそれ以上にどんな人が来ても絶対に楽しめるライブになるという確固たる自信を持っておすすめできるからです。私から言えることは以上です。告知パート終わり。

 

rungirlsrun.jp

 

ライブ全体の感想

セットリストについてはネタバレを避けたい人もいるはずなので詳しい話は後述しますが、個人的な感想としてはおそらくセトリだけを文字情報で見てもこのライブで受けた印象がほとんど何も伝わらないだろうと思っています。1曲1曲に込められた想いの強さがビリビリと伝わってくるような気迫とパフォーマンスがありました。各楽曲の繋がりから、人それぞれいろんな解釈ができそうだなとも思いました。そして、たとえネタバレを踏んだとしても今後の大阪・東京公演では仙台を大きく上回るライブが観られることだろうと思いますのでご安心ください。たぶん。知らんけど。

 

圧倒的に力強いライブだった、というのがまず第一の感想です。昼夜2公演の中で体力も感情も全てが吹っ飛ばされて燃え尽きました。ライブ当日は全国的に猛暑でしたが、その暑さを忘れさせるくらいの圧倒的なエネルギーがありました。一般的なライブで「この日はここが1番盛り上がったな~」と感じるようなパートが、ライブ全編全曲に渡って続く感じとでも言えばいいでしょうか。ライブの雰囲気にグイグイと引き込まれていくような迫力を感じました。

 

ライブ1週間前に投下された解散発表の直後ということで、どういった方向性のライブになるのか未知数な部分はありました。結果から言うと、解散に向き合う重たい感情のような部分はこの日全体を通して少なく、とにかく楽しく、とにかく前向きに、かっこよさと可愛いさを兼ね備えた、いつも通りのRun Girls,Run!らしいライブに仕上がっていました。だからと言って「楽しい」だけの単純な感情で片付けられるものでもなく、楽しいからこそグッときて泣けてしまうという面もあるんですけれども。少なくともメンバー3名は最初から最後まで明るい笑顔で駆け抜けていきました。

 

歌がうまい」「ダンスがすごい」「曲が良い」というのは極めて主観的な感想になるのですが、ライブで聴くランガちゃんの歌については3名とも「歌詞が身体にスッと入ってくる」のが気持ちいいところだなあと常々思っています。音として耳から聴き取りやすいだけでなく、発声と歌唱表現の豊かさによって言葉のひとつひとつがちゃんと意味を持って心の深いところまで伝わってくる。だからこそ各種アニメタイアップの世界観やノンタイで強いメッセージ性の乗った楽曲群が活きる。これが声優ユニットならではの強みのひとつだと思います。

 

ダンスのすごさについては、言い換えると運動量の大きさですね。CD音源のみで聴いてきた曲がライブで初披露されたときに毎回思うのですが、振り付けの濃密さが必ず想像を上回ってきます。ワンフレーズ歌う間だけで2個3個の動作やポジションの移動を詰め込んでくるようなところですね。ステップの激しさやフォーメーションワークなど全体的な足回りの軽快さがランガのダンスの強みだと思ってきたのですが、それに加えて今回のライブでは上半身の腕や指先の振りがより大きく華やかに、鋭いキレと精密性を増したような印象を受けました。

 

これまでのRun Girls,Run!と私

直近のランガちゃんの現場稼働は7月18日のSPARK山中湖7月24日のワンフェス幕張。その後は今回の5thツアー仙台を挟んでTIFツアー大阪に続くという大忙しのライブラッシュ期間にあります。これらの裏で、写真集クラウドファンディング企画による直接お届けコースも動き出しているという話は数名のランナーによるレポートもバズって大きな話題になっています。

 

私個人の動きとしては、少し遡って7月3日プリティーライブ以来の現場参戦でした。が、正直ワンフェスについては行くかどうかギリギリまで迷っていました。界隈周辺ではコロナ絡みでイベント中止や出演者欠場が目立ち、どうしても油断ならない状況であるがゆえに泣く泣く出走回避。今夏1番の大本命現場である仙台を目前にしてじっと耐え忍ぶ数週間を過ごしてきました。まずは仙台公演含むこれまでのライブが無事に開催されてきて良かったという気持ちでいっぱいです。

 

そして、7月25日に投下された「大切なお知らせ」......これについては周りのオタクの話を聞いたり自分自身でもブログ書いて気持ちを整理したり、それでも心の奥底ではやっぱり実感が湧いてないような状態のまま仙台行きの日を迎えてしまいました。帰ってきた今でもハッキリした答えは出ていません。

 

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ライブ前日~決起集会

 

 

例のごとく東京駅でプリズムストーンに立ち寄りつつ新幹線で仙台へ。そして目的地である仙台駅前イービーンズ8階:ゲーマーズ仙台店に直行。古くから仙台に縁のあるRun Girls,Run!、そしてLiellaの伊達さゆりさん(宮城出身)などを推してくれてる信頼の店です。

 

ツアー開催記念決起集会」と題された今回のイベントは、ゲマズでCD(ミニアルバムGet set, Go!)を買うと目の前でサイン書いてもらえてそれと同時にメンバーとちょっとお話しできるよという会でした。私はこの日14時からの林鼓子さん回に参加。

 

 

 

私はいわゆる接近イベントがあまり得意な方ではないのですが、それでも率直に来て良かったと思える貴重な時間を過ごしました。「先日のプリティーライブが良かった。特にドリーミング☆チャンネル!が聴けて嬉しかった」という話と、「仙台に連れてきてくれてありがとう、私たちはランガちゃんが好きだから今ここに来ています」という話をなんとか伝えられました。会話の中でお知らせの一件について触れるかどうかは直前まで迷ったのですがやめました。

 

 

 

長期シリーズの女児アニメで主役張ってて、その声が収録されたゲーム筐体が全国各地に置かれてたような画面の向こう側にいる声優の1人と、こんな簡単に対面でお話できていいんですか??っていう感想になりました。翌日に凄まじいクオリティのライブを観たからなおさらそう思いますね。倍率の高い抽選もなく、早朝から券取り行列に並ぶこともなく、たかだか3kのCD1枚ポンと買ってコレですよ。破格と言うほかないでしょう。

 

とはいえ地方公演にこれほどの人数が遠征してくるのも当たり前ではなくて、ライブに合わせて決起集会まで開催してくれるのも当たり前ではなくて。他所の界隈を見てから戻ってくるとちょっと異常とも思えるような、今のランガちゃんとランナーならではの独特な距離の近さが本当に貴重なものだなあと改めて感じております。

 

会場、客席、物販

いよいよライブ当日の話。今回の会場は4周年ライブと同じ仙台PITでした。

 

 

ほどよい広さとステージの高さがあって良い会場だと思います。音響も申し分なし。前回と同じく席有り・半キャパ1席空けで振りコピ多動やり放題(※周囲に迷惑をかけない範囲で)の快適な客席でした。うまく言葉で表現できないんですが、この現場独特の自由さと、最低限のマナー・品の良さはしっかり押さえてるバランス感がすごく好きで。やっぱりプリティーライブ等とは楽しみ方が全然違いますよね。跳びポでちゃんと跳べる雰囲気の現場というものがいかに素晴らしいかを実感しました。

 

ステージセットや演出においては特別なものはなく、大型モニター等も無し。照明は楽曲毎に合わせてそれなりにこだわって動かされていた印象ですが、それ以外は生身のダンスパフォーマンスだけで戦うシンプルなライブでした。本当に強いライブには特別な演出は必要ないんですよね。むしろ、余計なものが目に入らないからこそメンバー3名の姿がしっかり見られて、歌と音楽がしっかり聴ける。基本にして究極のライブでした。

 

物販について。死ぬほど暑い日の野外販売だったにも関わらず相変わらずの牛歩レジだったなあという話はまあ置いといて、今回のグッズは非常に良いラインナップだったと思います。まずランガ単独では久しぶりのパンフレットが発売されたのが嬉しかったです。写真の充実具合もさることながら、メンバーそれぞれのインタビュー記事もなかなかの文量で素晴らしい仕上がりでした。シリコンバンドうちわも安いのに扱いやすくてとりあえず買っとけレベル。メンバー3名をイラスト化したアクリルチャームセットも、開封するのがもったいないくらいの良グッズでした。そして定番のランダムブロマイド...まだ全種類を集めたわけではないのですが今回やたら顔面アップの写真多くね?って感想です。良い顔面はいくら売ってもいいものですからね。どんどんアピールしていきましょう。

 

rungirlsrun.jp

 

 

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以下、ライブ本編をセットリスト順に振り返っていきます。ネタバレを避けたい方はご注意ください。

 

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ライブ冒頭

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01. 蒼穹のBlue Grandia

02. Share the light

03. スライドライド

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開演前にメンバーの声による注意事項の説明あり。会場内が暗転して開演を知らせるBGM(いわゆるオーバーチュア)が流れ、そこから繋がるようにしてメンバー登場&1曲目の披露へ。

 

Get set, Go!のジャケットにも使われているRADIANT衣装の姿で、歌われた1曲目は蒼穹のBlue Grandiaでした。これは予想外だった!という声を多く耳にしましたが、実は私、これを予想して的中させました。今も全力でガッツポーズしています。

 

 

 

1曲目コレで出てきたらシンプルに超かっこいいな~って想像と、前回4thライブでは序盤にプリチャン曲を固めていたので今回はそこを変えてくるだろう、今回の鍵になる衣装がおそらくRADIANT衣装で、開幕がこの衣装ならばRADIANTか蒼穹でほぼ2択だろう、といった予測を絞っていました。もうひとつ予備知識として頭の中にあったのが、WUGのファイナルツアー最初の1曲が当時初披露のSHIFTだったこと。「解散を発表した直後のライブド頭に初披露楽曲をぶつけてくる」という攻めのセトリが見たい、5周年を迎えた今のランガちゃんなら見せてくれるはずだという期待と信頼がこの予想を当ててくれました。

 

描くのは群青 移り行くSeason 未来を

伸ばす手は蒼穹 動き出す本能 目指して

 

悲しみを飲み込んで立ち向かう強さ

逃げだしそうな心奮い立たせ進め

 

実際に披露されたこの楽曲は、ダンスのかっこよさも歌に込められた感情表現の強さも想像を超えてくるものでした。この曲の歌詞が今のRun Girls,Run!の姿勢や状況にピッタリ合っていて、期待以上に力強いライブの始まりになったなという感想でした。リリース直後には感じることのなかった歌詞解釈が、あの日を境に新たに生まれたように思います。

 

続くShare the lightスライドライドは本当に予想外のところでした。(2曲目はBtB!!辺りを予想してました。)これほど強いカードを序盤から惜しみなく投入できるランガの手札の強さを改めて感じます。RADIANT衣装の黒い姿とも相性抜群。死ぬほど高まってめちゃくちゃ多動しました。

 

暗闇に包まれた世界で、無能才女と蔑まされてきたヒロイン・メリダ=アンジェルの苦難の戦いを描いたアニメ「アサシンズプライド」のOP主題歌を今ここで披露することの意味がですねえ......(腕を組み静かに頷くおじさん)

 

そしてデスマのOP主題歌であるスライドライドですよ。5周年を越えて未知の世界へと踏み出すランガちゃんを象徴する"異世界狂想曲"と呼べるような、今回のライブ冒頭にふさわしい選曲だったんじゃないかと思います。

 

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(MC)

04. Break the Blue!!

05. RADIANT

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3曲続けて披露してから最初のMC。お決まりの挨拶とクラップによるレスポンス。いつも通りのMCを見せてくれたことが嬉しかったです。仙台の街に「ただいま」と言ってくれたのも嬉しかったですし、心の中で「おかえり」と返しながら拍手しました。

 

冒頭3曲の勢いをそのままに、「バービー01、クリアードフォー、テイクオフ」の合図で飛翔しました。Break the Blue!!です。ライブ序盤にこの系統の曲を固めてくる構成がホントに熱いですね。「翼並べた fighter!!」の如く、翼を広げた3人と客席のランナーが並ぶ光景が気持ち良かったです。

 

序盤の締めはRADIANT。Get set,Go!の1曲目であり、既に各所で披露されてきたランガの新・定番曲です。だんだんと歌い慣れてきたのか、あるいはこの日は特別に気合いが入っていたのか、歌の迫力が以前よりも桁違いに感じられました。ランガ単独の現場で、ランガのためだけに組まれた照明と音響で、ほぼランナーしかいないこの場所で披露されることに意味があるように思えました。

 

いつまでも キミと一緒に見たいんだ

生まれ変わった夢の続きを

歌いたい歌がある

 

蒼穹のBlue Grandiaと同じく、リリース当初とは歌詞に乗る意味が違ってくるように聴こえる1曲です。特にラストの一節を噛み締めながら、私は静かに泣きました。

 

ソロ曲

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(MC)

06. 感情にダッシュ

07. 拝啓ディアナイト

08. 点とミライ

(衣装替え)

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短いMCを挟んでソロ曲3連発です。トップバッターがもっちーというのもなんとなくみんな予想できてた様子。感情にダッシュ、試聴音源が出た瞬間からライブでの初披露を私も楽しみにしていました。とにかくライブ映えする曲で、森嶋さんの魅力を存分に引き出すステージでした。これを聴くためだけにランガ現場へ足を運ぶ価値があると言えるレベルです。

 

3つのソロ曲に共通した感想ですが、3人ともただ歌うだけでなく、ステージを広く使って動き回って、観客の表情をよく見ながらレスを飛ばしまくっていたのが印象的でした。もちろん歌も振り付けもブレることなく。3人が3人ともこれほどのパフォーマンスを繰り出せるというのはやっぱすごいことだと思います。1人ずつでステージに立つ姿にも余裕すら感じられました。

 

 

ソロ2番手が厚木さんの拝啓ディアナイトだったのはちょっと予想外なところ。ガラッと雰囲気が変わって会場は一面の水色に。これはねえ、やっぱ歌詞が良いなと思いますね。音源だけ聴いてるときはそこまででもなかったんですが、現場で歌詞を噛み締めて泣きました。それと厚木さんの透き通った声、しなやかなダンスがよく似合う曲です。

 

ラストは点とミライ。これだけははやまるのバースデーライブで先行して聴いていたのですが、やはりランガ現場で歌われると印象がだいぶ違いました。ランガのセンターとしてこの場面で歌うことの意味がですね...っていうか歌詞が熱い、熱すぎるよはやまる。俺たちの座標軸たる仙台でこれを聴けたことにも感無量です。

 

 

素手で拳突き上げながら頭振って暴れるの気持ち良いいいい!!ってなりました。真っ赤に染まった客席のブレードと、ラスサビの完璧なタイミングで前方にUOが焚かれたのを見て更に爆上がりしました。

 

3曲を終えて衣装替えタイムへ。会場は暗転して収録音声によるトークが流れていました。直前に披露されたそれぞれのソロ曲について3人がわちゃわちゃと語るトークでしたね。

 

ライブ全体を通してのMCでもそうですが、3人が3人ともお互いに、それぞれの個性と力量を信頼していることが実感できて良かったです。今のRun Girls,Run!が熱いところってたぶんコレなんですよね。やはり結成5周年、これまでに積み重ねてきた経験と固い絆が強く信頼できます。

 

ライブ中盤

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09. ルミナンスプリンセス

10. プリマ☆ドンナ?メモリアル!

11. キラッとスタート(昼) / Go! Up! スターダム!(夜)

12. ランガリング・シンガソング

(MC)

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ここからのパートは初披露の新衣装で進められました。白をベースとしつつ3名のメンバーカラーとそれぞれの個性が表現された素晴らしい衣装だと思います。昼公演で登場してきたときは率直に驚いたのと「まだ新衣装つくるくらいには予算かけてくれるんだ運営は」というアレな感想がまず浮かびました。

 

ライブ後半のスタートということで、やはりプリチャン曲はここでしたね。まずはルミナンスプリンセスです。ド頭の蒼穹もそうですが、ここでルミナンス出してきたのもかなり重要なポイントだと思いました。

 

特に数あるプリチャンOP曲の中から、新衣装お披露目の一発目にこれを選んだことに意味があるんじゃないかと。歌い出しが「今だ夢の向こう きらめこうよ一緒に...」で、ラストが「終わらない恋をしたんだみんな どこまででも行こう」。本当にこの日のライブにふさわしい歌だなと改めて思います。

 

それからプリマドンナメモリアルに、昼公演キラスタ夜公演GoUpスターダム...ランガ初期(プリチャン1年目)の曲が続きますね。特にGo!Up!スターダム!は、最初の単独ライブである1stツアーの重要な場面で歌われた印象が強くて、会場は違うものの同じ仙台でのライブということで1stツアー仙台公演の記憶が蘇りました。

 

憧れのスターダム!

私たちみんな小さな星

輝くために生まれてきたの

 

あれから約4年、ずいぶん頼もしい姿と力強い歌声になったなと思うと同時に、まだまだ高みへ伸びていけるなという初心を思い出しました。

 

ちょっとだけ昔を懐かしむ雰囲気を置いてからの、前へ進む歌ランガリング・シンガソングの流れ。文脈の構築が完璧でした。「輝くために生まれてきたの」から「走るために生まれてきた」と言い換えるのもまた熱い。歌詞の全てが好きな曲です。これを仙台で聴けたのも本当に嬉しかったです。

 

ライブ終盤~アンコール

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13. Believer Switch

14. カケル×カケル

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ライブはラストスパートへ。Get set, Go!から初披露の最後の1曲Believer Switchです。25日の発表直後に「まだライブでBeliever Switch聴けてねえなあ...」と考えるくらいには思い入れの深い曲でした。初披露なので当然振り付けも初めて見るものなのですが、指でスイッチを押す動作とか正面に向かってパンチする動作とか、想像の100倍くらい可愛いくてキャッチーな振り付けだったことが印象的でした。スイッチって言葉からキラッとボタンみたいなデッカイやつを想像してたんですけど指でポチッと押すタイプでしたね。振り付けまた見たいから早くライブ映像出してくれ~~~それかアーカイブ付きで配信してくれ~~~~~という気持ち。

 

本当に明るくて、前向きで、楽しい曲です。だからこそ、「俺はこれをあと何回聴けるんだろう?」という想いが頭をよぎって、特に夜公演ではこの辺りからビシャビシャに泣いてました。それに拍車をかけたのがラストのカケル×カケルです。

 

この2曲をこう並べてきたか~という驚きが率直にありました。ちょっと予想外だったんですよね。並べたときにちゃんと繋がるんだな、みたいな感覚で。

 

 

最新リリースの楽曲から最古の原点たる楽曲へ。改めて言うまでもありませんが、ランガがランガとして3人で歌った最初の1曲であり、ここ仙台を舞台とするテレビアニメ「Wake Up, Girls!新章」の劇中歌です。もう何度も聴いてきた歌ですが、それゆえに「聖地仙台でカケル×カケルを聴けるのはこれが最後(かもしれない)」という想いが急に溢れてきて(そして、おそらくこのライブが映像として残される可能性も限りなく低いだろうという現実もあって)、感情が張り裂けそうになりながら必死でステージ上の3人を目に焼きつけようとしました。でも涙は止まりませんでした。

 

止まらない

あきらめるほうが ずっと苦しいのなら

駆けるよ カケル 駆けるんだ

だってだって 追いかけたいんだ

 

この一瞬のステージが永遠に続けばいいのになどと願ったことは滅多にありませんが、この時ばかりは本気でそう思いました。それでも身体は自然と動いて、両隣のランナーと振りコピがシンクロしたときに「ああ、この人たちとここに来られて良かった」と心から思いました。

 

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(アンコール)

15. My Best Shine!!

(MC)写真撮影、物販紹介、最後の挨拶

16. 無限大ランナー

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汗と涙で顔面グシャグシャのままアンコールへ。ランナーぶっ刺さり感情破壊ソングMy Best Shine!!でもうダメでした。夜公演は体感半分も見れてません。涙で前が見えないので。

 

しんどいこともツラいことも乗り越えて、頑張った向こうに見える新しい景色へ。ここまでの道のりを頑張り続けてきたランガちゃんの姿を歌っていると同時に、ライブを楽しみにして日常を乗り越えて、この日この会場まで辿り着いた自分自身や周りのオタクたちにも重なる歌だから二重三重にめちゃくちゃ深く刺さるんです。

 

もっと遠くまで 届けたい歌があるから

だから繋がってる 今に繋がってる

楽しいときも 嬉しいときも

これからも いつだって

 

これから先のランガちゃん。10月以降の展開はまだ分かっていません。来年3月の終着地点も、4月以降の3人の未来もどんな景色が待っているのか分かりません。だからこそ、夢の先が少しでも明るい場所であることを願うような、希望が湧いてくるこの歌にとても勇気づけられました。

 

MBS!!の後は最後のMC。3人の挨拶の前に写真撮影物販紹介が行われました。重たい感情にぶちのめされてボロボロになってる私とは裏腹に、3人は最後まで明るく笑顔で喋っていたのがとても嬉しかったです。

 

うちわの紹介で「鼓子のここ空いてますよ」とかいう迷言も炸裂。高校時代の通学カバンに推しアーティストのラババン付けてたという実例を挙げてラババン薦めるのもうまいですね。あっちゃんの挨拶で「最後まで悔いのないように...」という話が出たときには即座に拳を突き上げるラ○ウのポーズをキメたりなど、今回のライブMCでは全体的にはやまるのハジケ具合が突き抜けててよかったです。腰に手をあてて斜めに構えるなど、「最初の頃(15~16歳頃)ではこんな立ち方考えられなかったよね」と語る"はやし大人まる"の堂々たる姿も見事でした。

 

 

(上の二つは私の脳内イメージです)

 

3人の挨拶に共通して、解散の話題に触れつつも「まだまだ終わらないぞ」という強い意志が見られたのが良かったです。ライブ全体の構成にも前向きなメッセージが込められていると感じましたが、それをしっかりと言葉にして、私たちの目の前で真っ直ぐぶつけてくれたことに大きな意味がありました。

 

オーラスは無限大ランナー。選曲には文句無しに納得なんですが、MCで着席した状態から急に立ち上がって無限大ランナーやり始めるのは明らかに心身に悪いですね。準備運動無しで全力疾走させられるようなもんでしょ。最高です。

 

 

歌い出しで「あっ、新衣装だから"新しいスカート"じゃん」ってなりました。なかなか貴重な場面を回収しました。

 

この曲の歌詞は...本当に良いですね。先ほどからほとんど歌詞が良いしか言ってない気がしますけれども。一言一句全てが今のRun Girls,Run!とランナーを象徴する歌のように思えます。

 

この曲が生で初披露されたのも4thライブ、つまり1番最初が仙台でした。その無限大ランナーも仙台で歌われるのはもしかしたらこれが最後かもしれない、と思うとやはり溢れる感情を抑えきれませんでした。

 

頬っぺたを撫でてゆく未知数の

空気に緊張してしまうけど

進む一歩は笑顔でいよう

とびきりの笑顔でいよう

 

笑顔でいよう、と目の前で歌われながらも私はこの日1番の大号泣していて顔面も感情もグシャグシャになっていました。どうかこの先のランガちゃんが行く道のりが少しでも明るいものであるように、と切に願いながらライブのクライマックスを見届けました。

 

終演後とライブ翌日 ~ランナーと歩くWUG聖地~

 

 

体力も気力も全て出し尽くしたな、という感覚で満たされたままフラフラと会場をあとにしました。振り返ってみれば序盤からおそろしく濃密なライブでしたが、特に終盤のセトリで心をやられました。打ち上げ行って、ホテル戻って、1人になった時にだいぶ重たい感情に潰されかけました。後になって振り返ると、長くオタクやってきた中でもこんな気持ちもなかなか経験できるものではないだろうと思います。

 

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一晩明けてライブ翌日。朝起きた瞬間から全身バキバキになっててこりゃすげえライブに行ったもんだなと実感しました。特に肩が上がらなくなってて大変でした。やはり本当に楽しいライブというのは反動もすごいものです。

 

ホテルを出て駅のロッカーに荷物置いたあと、仙台土産の確保と聖地巡礼を兼ねて市内散策へ。

 

 

 

WUG聖地の巡礼としては定番コースで既に何度も行ってる場所ですが、北四番丁駅からグリーンリーヴス事務所(のモデルになった学習塾前)、老舗和菓子店の熊谷屋さん本店、地元でも人気の喫茶店ビジュゥさんをまとめて巡りました。

 

 

林田藍里の実家である熊谷屋さんには等身大パネルやサイン色紙が今も健在。そして定番商品の仙台駄菓子ゆべしが美味しくて我が家は家族ともどもハマりました。今ちょうどゆべしかじりながら仙台の写真眺めてます。

 

 

 

ビジュゥさんは普通に人気店なのでいつも混んでたり私1人では入りづらかったりとなかなか行く機会がなかったのですが、今回はライブ明けの知人ランナー数名と合流できたため久しぶりに入店することができました。期間限定のワインゼリーと普通のアイスコーヒーを注文したのですがどちらもめちゃくちゃ美味しかったです。

 

お店の奥にWUGのサイン入りポスターやワグナー交流ノートなどがまとめて置いてあったのですが、活動初期のランガちゃんが訪れていたのもあって当時のサイン入りメッセージや写真など、私が思っていた以上にWUGだけでなくRun Girls,Run!の足跡もしっかり残されていたことがランナーとしても嬉しかったです。機会があればまた訪れてみたい場所のひとつです。

 

 

少し歩いて餃子の天ぱりさんへ。仙台行く度にここのラーメンと餃子食べるのがお決まりになってます。ここについてはいつも通り、店内の様子も変わらない安心感がありますし、美味しかったです。以上。

 

話は変わりますが餃子といえばあっちゃん店長のオリジナル餃子も楽しみですね。長くオタクやってきてまた新たな餃子屋との縁ができるとは思っていませんでした。

 

 

最後は勾当台公園へ。最近のランガ的には写真集の撮影でもこの場所が使われていました。古くはアニメ劇中の3人がステージでタチアガレ!を踊っているシーンで登場したという縁もある、ランガにとっても大事な聖地です。写真集と実際の景色を見比べながら「このページで並んでる階段ここじゃないすか?」とか「ステージ前で3人が座ってたベンチ何列目だ?俺も座っとこ!」みたいなことを同行したランナーさんとワイワイやれたのが楽しかったです。

 

ライブ前日も当日も、翌日に至るまで、こうしてランナーさんたちと一緒に楽しめることがこの現場の良いところで、いつも周りの皆さんにはたくさんお世話になってます。今回の旅でも本当にありがとうございました。

 

 

総括

かなりゴチャゴチャと書きなぐってしまいましたが、今回のライブ感想&遠征日記は以上です。聖地仙台という特別な場所で、ランガちゃんにとっても私自身にとっても、原点再出発という言葉が浮かぶような大切な時間を過ごすことができました。今回の旅をこの先もきっと何度も思い出すことになります。

 

遠征帰りから1週間が過ぎまして、とりあえずランガちゃんも私自身も体調を崩すことなく無事に過ごせて本当に良かったという気持ちでいっぱいです。時期が時期ですからこれは心からホッとしています。ランガちゃんもランナーもまだまだツアーは続きますが、なんとか無事に走り切ることができますように。全人類健康でいてくれと願っています。

 

ライブについての余談なんですが、まず四季曲を歌わなかったことがちょっと予想外でした。全体の流れとしては違和感なかったのであえてセトリに入れなかったということなんでしょう。でもちょっと待って..."夏"に歌われる水着とスイカ...もしかしてまだ一度も回収できてない...?このまま終わってしまうのか...?大阪では...?

 

セトリから外れたと言えば、プリチャン曲もだいぶ絞られていました。プリティーライブで歌われたダイスマもドリチャンも来ませんでしたし。それらも含めてこの先の大阪・東京公演ではセトリのどの辺りがどこまで変わってくるのか、楽しみです。

 

今回特別だったのは、やはり聖地仙台でのカケル×カケルでしょう。今回が最後になってしまうかどうかはまだ分かりませんが。これもまた大きく逸れた余談になってしまうのですが、私の知る限り「アニメWUG」以外の聖地持ちアニメコンテンツでも、聖地開催のライブでその劇中歌が聴けるという機会は極めて希少であると認識しています。特に「アニメWUG」関連楽曲においては2022年現在、オリジナルフルメンバーでライブ披露される可能性を持つのが唯一この曲のみであるという価値も付随してきます。

 

例えばあのミルキィホームズでさえ、最後に横浜でやったライブは2017年まで遡ります。ゾンビランドサガのフランシュシュが佐賀・唐津でライブやったこともありますが、この時はキャパに対して人気が殺到して現地チケ難民を大量に出したと言われています。最近の例だとちょうど今月Aqoursが沼津でファンミを開催するのですが、やはりチケット入手が簡単ではありませんし今回は出演するキャストもフルメンバーではありません。都内はともかく特に首都圏から遠く離れた地方の聖地ではなかなか難しいみたいですね。

 

ここに挙げた例はごく一部ですが、こうして周りを見てみると、ランガちゃんがツアーを開催する度に必ず仙台を訪れてくれたこと、そのライブに現地参加することができたのは決して当たり前ではないのだと改めて実感します。極端な話をすると私含め大半のランナーは日本国内に住んでいるというだけで相当恵まれた環境にいるんじゃないでしょうか。そこまで考えるのはなかなか難しいですが、日々感謝を忘れないようにしたいです。

 

5周年を迎えるまでの間に山あり谷ありいろいろな事があったランガちゃんですが、こうして数々のライブが開催されてきたというのは誰が何と言おうと紛れもない事実です。ライブをひとつひとつ開催する度に必ずどこかで笑顔や感動を生んできてくれました。今回もまた深く記憶に刻まれましたし、この先もきっとそういう現場が続くでしょう。ひとつひとつの機会を大事にして全力で楽しむのみです。といった答えが出たところでそろそろ締めたいと思います。また次の現場も楽しみにしています。

 

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