オタクの備忘録

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Run Girls,Run!ファイナルライブ~新しい道の先へ~感想(前編)

2023年3月25日(土)山野ホールにて開催。

Run Girls,Run!ファイナルライブ~新しい道の先へ~

の感想を書きます。

 

デビュー当初からおよそ5年半に渡って追い続けてきた声優ユニットのファイナルライブでございます。つまりはオタク人生の節目です。当然ながら本気で書くとだいぶ長くなる&相当な時間がかかるので、記憶が薄れないうちに取り急ぎ全体的な印象昼公演のざっくりした話を中心に「前編」としてまとめてみます。

 

 

 

全体の感想

最初に書くべき主な感想としては以下の4点でしょうか。私にとってはこういった印象のライブでした。

 

・ファイナルライブでありながらこれで終わることの寂しさを感じることは少なく、良い意味でいつも通りのまま楽しく前向きに終われたライブだった。メンバー3人の今後の活躍に希望を感じられた。

 

ステージセット、衣装、照明演出などが今までのものよりも強化されていてファイナルにふさわしい特別感があった。それらの環境を存分に活かしきった3人のパフォーマンスもお見事。

 

・歌やダンスや表現力といったパフォーマンス面の質の高さと、MCなどに見られる3人の関係性や空気感もいつも通りのRun Girls,Run!らしさが出ていてとても良かった。

 

・久しぶりの声出し解禁と、ファイナルだからこそで駆けつけた古いオタクから新しいオタクまで多くの仲間が揃って原点回帰のような雰囲気を感じた。極端に広すぎない会場だからこそのメンバーと観客との距離感会場全体の温かさと一体感を感じられる良い現場だった。

 

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一言でまとめてしまえば本当に良いライブで楽しかったということになってしまうんですが、私なりの感想として、いろんな縁が重なってランガちゃんと共にこれまでの長い道のりを走ってきた1人のオタクとしてはとにかく今こんな気持ちです。当日を迎えるまで、会場に着くまでの間にもさまざまな感情を抱えながら複雑な心境で、ここが最後のライブになるという実感もあまり湧かないままの参戦となりましたが、結果的には最高に清々しい気持ちでライブから一夜明けた朝を迎えられました。

 

会場まわりとステージについて

ファイナルライブの会場として選ばれた東京・代々木の山野ホール。ランガとしては2021年の4周年ライブにて一度訪れている会場です。キャパはおよそ800人。客席の前半分が可動席の置かれた平らなフロア、後ろ半分が段差付きで高くなっている席という構造が独特なホール会場です。なお、今回の私は昼夜どちらも後ろから2~3列目の席でした。後方とはいえステージもそこまで距離があるわけではなく、むしろ高さがあるので全体が見やすい席でした。前方列のオタクの様子もしっかり視界に入れながらライブを楽しめたのが良かったです。

 

まあファイナルとしてはキャパに難ありでは...ということで文句に文句を重ねて少々不安視しておりましたが、おかげさまで席はしっかり埋まりまして熱量の高いオタクたちで会場を埋め尽くせたので、これはまあ悪くない結果だったのかなと今は思います。それから、特典付きチケットを購入した人が一般チケットよりもだいぶ多かったように見えました。特典による終演後の記念撮影については後述しますが、とても良い想い出になりました。

 

また、当日の天候はあいにくの雨でしたが代々木駅徒歩数分というアクセスの良さと、会場前に屋根つきの待機スペースがあることにはだいぶ助けられました。会場前には見慣れたオタクから新しい人まで、いろんな人が集まってる現場の空気感が本当に楽しかったですね。

 

それと、今回は開催数日前になって急遽フラスタの受付が開始されました。急な日程だったにも関わらず少なくない人数のランナーと花屋さんが動いてくれまして、決して広くないロビーにも結構な数と大きさのフラスタが並んでいてとても嬉しかったです。(私は個人で出すことはできませんでしたが、いくつか共同フラスタに出資させていただきました。主催された皆様ありがとうございました。)フラスタの撮影に時間がかかりすぎて着席がギリギリになるという点では、規模こそ違えど4年前のアレを思い出すほどでした。

 

 

 

そして、会場内のステージセットについて。今までのライブは特別なギミックのないフラットなステージが多かったランガちゃんですが、今回は前後2段の段差付きステージで、メンバーの姿を映し出す大型スクリーンもついていて、中央にはRun Girls, Run!の文字をかたどった大きな電飾がありました。

 

この電飾はライブ中に次々と発光色が変わり、虹色のグラデーションが流れたり、メンバーの並びに合わせてRun Girls, Run! のように3色に分かれるなどステージの見栄えを大きく向上させてくれました。大好きなユニットの名前をドンと大きく出してくれるのがファイナルライブらしくてとても良かったなと思いました。その他ホールの壁面に映し出す照明なども各所でこだわりを感じられるもので、シンプルな構造ながらもライブを良くするためにできる限りのことをしてくれたんだなと感じました。

 

セットリストと各楽曲感想

昼公演のセットリストは以下の通り。夜公演で入れ替わったプリチャン主題歌についても併記しておきます。

 

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開幕映像

01. カケル×カケル

02. スライドライド

03. キラッとスタート

MC①

04. ダイヤモンドスマイル /(夜: プリマ☆ドンナ?メモリアル!

05. ルミナンスプリンセス /(夜: Go!Up!スターダム!

06. ドリーミング☆チャンネル! /(夜:キラリスト・ジュエリスト

MC②

07. サクラジェラート ※

08. 水着とスイカ ※

09. 秋いろツイード ※

10. スノウ・グライダー ※

幕間映像(衣装替え)

11. 蒼穹のBlue Grandia

12. Break the Blue!!

13. Share the light

MC③

14. Darling Darling ※

15. 感情にダッシュ! ※

16. 逆さまのガウディ ※

17. 拝啓ディアナイト ※

18. りんごの木 ※

19. 点とミライ ※

20. RADIANT

MC④

21. Believer Switch

22. 無限大ランナー

アンコール

23. never-ending!!

MC⑤(手紙)

24. ランガリング・シンガソング

エンディング映像

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上記、※印の曲はワンコーラスやワンハーフサイズにカットしてメドレー形式での披露でした。これらの楽曲と昼夜の入れ替えを含めてほぼ全ての手持ち曲を網羅したセットリストになりました。青春アルゴリズムイルミナージュ・ランド、そしてMy Best Shine!!が外れたのはちょっと意外なところでしたが、セクションごとの色もはっきりしていて綺麗にまとまってるセトリだと思います。

 

衣装は2種類+アンコール用のライブTシャツ姿(スカートは2着目を流用)でした。その2着両方が今回初披露の新衣装であったことに驚きました。え、予算大丈夫なんすか?CSテレ朝パワー??ファイナル1回のみに新衣装を投入したことにも気合いというか愛というか熱いものを感じましたね。

 

 

1着目は上記ツイート写真を参照、黒いリボンがワンポイントに入った白い衣装でした。やはり新しい道の先へと3人を送り出す晴れの日にはまっさらな白が似合うと思いますし、前半のセトリを見てもどの曲の雰囲気にも似合う衣装でした。

 

2着目の方はグレーと薄ピンクのチェック柄を基調とした衣装で、これまでにリリースしてきた楽曲のタイトルロゴが各所に散りばめられているというオタクの大好きなやつでした。また、はやまるがショートパンツ型・あっちゃんが長めのスカートになっていたり、メンバーカラーのベルトがついているなど個性が強調されたものになっていました。Share the light衣装やRADIANT衣装でもおなじみとなった3人それぞれのシルエットですが、全員の個性が衣装にはっきり出ている=メンバーそれぞれのキャラクター性そのものがはっきりと確立しているということがランガの面白さのひとつではないかと改めて実感しました。(生身の人間なのにアニメキャラクターじみてる、と言い換えてこれを私は評価しています。)

 

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まずは開演時のOP映像から。軽快な音楽とともに、新規で撮影された映像と今までの楽曲のMVが少しずつ挟まれるイメージ映像が良かったです。楽曲ごとの衣装姿も見られて想い出がどんどん蘇ってきました。そして開幕の3曲。これはもう文句なしに鉄板ですね。ランナーも最初からパワー全開でブレードや拳の振り方も、振りコピも推しジャンも全てが出し惜しみのないフルパワーに見えました。

 

久しぶりの声出し解禁とは思えないほど、序盤からコールもMIXも口上も全力でした。もちろんこれはただうるさいだけではなく、場面ごとに合わせて思いきり声を出すところ歌をしっかり聴くところが綺麗に分かれていたのでライブ全体を違和感なく楽しむことができました。それからひとつ面白いなと思ったのが、楽曲のリリース時期でコロナ前/コロナ後の境にコールの入れ方がだいぶ違ったなというところです。なんというかランガちゃんたちもランナーたちも、今までのライブを通して無意識のうちに全員で楽曲を大切に育ててきたんじゃないか、そんなことを考えるライブでした。

 

私はキラッとプリ☆チャンが大好きなオタクなので(唐突な自己紹介)、もちろんキラスタのイントロが流れてきた時点で絶叫ものでした。続くセクションでも昼夜の入れ替えはあったもののプリチャン曲をたくさん聴けて大満足でした。全部良い曲ですが特にドリーミング☆チャンネル!が好きです。それとダイスマ、この曲がリリースされた2019年はプリチャンもらんがばんも2周年ライブも思い入れがあるので好きです。今回のライブではこうしてさまざまな年のランガちゃんの想い出が次々に頭に浮かんできたのも良かったなあと思います。

 

四季曲はメドレー形式での連続披露でした。このあとのMCでも触れられましたが今までのライブ(4周年ライブなど)では昼夜2曲ずつの入れ替え披露が多かったので、1公演の中で4曲連続披露は初めてでした。歌詞の中で描かれている物語の並び順については考察の余地がある楽曲群ですが、ストレートに春夏秋冬が季節順で並びました。

 

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昼公演では何やら大きな手違いがあったようですが、ここで衣装替えタイム&幕間映像へ。ここで流れたBGMが青春アルゴリズムのインストでした。3人それぞれの手書きメッセージが流れる映像にグッときました。

 

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2着目の新衣装に着替えて蒼穹のBlue Grandia、仕切り直しの1曲目という位置づけには5周年ツアーの雰囲気も感じました。暗転が明けて上段ステージからの登場、照明まわりの演出も強化されててかなり良かったです。しかも見たことない新衣装でびっくり。

 

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また、青の曲繋がりで続けてBreak the Blue!!来ないかなあとぼんやり思ってたら本当に来て嬉しかったです。そして......さすがに今回は披露されないんじゃないかと思っていた注目のShare the lightは、イントロが聴こえてきた瞬間に無意識でクラップしながらクソデカ絶叫してしまいました。曲終わりの拍手がそのままノータイムでクラップに変わるのが好きです。いや、本当にもうこの曲やってくれてありがとうございます。

 

シンプルに曲が良いんですけどアサシンズプライドの世界観も好きなんですよ私。

 

今さらな話ですがここまで歌もダンスも相当激しい楽曲が続きながら、MCを除いて休憩なしで連続して走り切れるスタミナがマジですごいなあと改めて思います。なんならオタクの方がだいぶ疲れてます。良い意味でめっちゃ疲れました

 

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ソロ曲セクションに続くMC。衣装替え前の手違いを帳消しにするななみホッチキス(2代目)がまさかこのタイミングで発動するとは思いませんでした。

 

そして今回のソロ曲、メドレーにして2曲ずつを全部回収するという構成が見事でした。3人それぞれの個性と表現力が詰めこまれた楽曲はどれも大好きです。中でも声出し解禁で大きく化けたのは感情にダッシュでしたね。先日のバースデーライブでも披露されましたが、やはりランガとしての現場でこの広さと照明演出と、この人数のコールが入ってようやく完成した感じがします。素晴らしかったです。

 

山野ホールいくぞーーー!!」から始まったはやまるの点とミライ。歌の強さはもちろんのこと、この時の真っ直ぐな目がとても印象に残りました。この曲で限界までぶち上げてからの、隙間なくRADIANTに繋ぐ流れは最高にかっこよかったです。

 

短いMCと給水を挟んでライブのクライマックス。Believer Switch無限大ランナーなんてもう良いに決まってるじゃないですか。完璧でした。

 

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アンコールで声を出しての「Run Girls,Run!」コールも本当に久しぶりでした。冷静に考えたらたぶん2019年の京都以来・・・?これまでの分も全て取り返すつもりで全力で叫びました。

 

5周年ツアーでは歌わなかったnever-ending!!も満を持して、という感じでしたね。思わずブレードを振る手を止めて聴き入ってしまいました。いや...歌詞がね...良くてね............

 

昼公演最後のMC、ここで3人それぞれの手紙が出てきました。ファイナルライブで読まれる手紙...4年前のミルキィホームズとWUGに続いて3度目の経験でした。細かい内容についてはじっくり振り返って感想ブログ後編に書こうかなと思いますが、昼公演で特に印象深いところははやまるの手紙でもっちーが泣いてしまった場面でした。私も泣きました。それから、2017年のショーケースイベントVol.3もっちーが泣いていた場面なんかも思い出してしまってもうダメでした。

 

最後の1曲...を始める前のはやまる。「今日はまだ夜公演もあるけど、昼公演しか来られない方もいると思いますし、今この瞬間はこの1回しかないので」という力強い言葉に信頼しかありません。これはすごく嬉しかったですね。

 

オーラスはランガリング・シンガソング。2020年リリースの楽曲であり、長い年月を経てついに声出し有りの現場での披露に辿り着きました。晴れやかな表情で力いっぱい歌い上げる3人の姿と、Run Girls,Run!の名を全力で叫べたこと。これ以上は何も要りません。最高でした。

 

3人が捌けたあとに流れたエンディング映像。ライブ関係者のスタッフロールとともに今までのランガの想い出写真が次々と流れる映像でした。どの場面も本当に良い写真でしたが、WUG新章のキービジュアルと同じ構図の定禅寺通りで撮られたあの写真が1番刺さりました。プリティーライブでのみらい・りんか・めるの衣装姿もエモかったですね...本当にありがとうございました。

 

特典会

終演後は規制退場の案内からそのまま特典会の案内へ。詳細不明だった特典会の流れですが、「これから参加者が順番にステージ上に上がって、ランガの3人と並んで一緒に記念写真を撮る」という説明をされて驚きました。想像以上のサービスにはさすがに会場内もザワつきましたね。

 

約30名ほどが順番に案内されて写真を撮る→3人のお見送りとともに退出→次のグループの撮影へ...という流れなのでそれなりの時間がかかりましたがとても良い想い出になりました。先に呼ばれたランナーたちがステージ上に並ぶ様子を眺められるのも楽しかったですし、もちろんメンバー3人も合間合間でレスをくれたりしてて良かったです。それと、会場全体の座席数に対して特典付きチケットを買った観客の数がかなり多いなと思いました。パッと見では昼公演で半数ほど、夜公演で7割くらい特典会に残っていたように記憶しています。

 

そもそもさっきまでライブやってたステージの上に自分も上がれるというだけで貴重な経験でしたし、ステージから見た客席の景色も体験できました。で、実際に知り合いのオタクも何名か発見できたのでメンバーがよく言う「みんなの顔もよく見えてるよ」は本当なんだなと思いました。撮影後のお見送りは一瞬でしたが、「ライブお疲れさま、ありがとう」と一声かけることができたので良かったです。

 

 

まとめ

昼公演は本当に楽しすぎて一瞬で終わりました。この時点でもう来て良かったなって思います。

 

 

冒頭に書いた通り、会場に行くまでは色々と考えながらなんだかふわふわした気持ちでいたのですが、昼公演が終わって私の心身にも完全にスイッチが入りました。まさにBeliever Switch。ライブの力ってすごいなランガちゃんすげーなって改めて思いました。そして見知ったオタクたちがたくさんいる現場の空気感、ランガちゃんとランナーたちの阿吽の呼吸で生み出される一体感、まさしくこれが私にとってのホーム現場なんだと数ヶ月ぶりに思い出すことができました。

 

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ひとまずこの辺りで、取り急ぎの感想ブログ(前編)は以上になります。この先のもっと深い感想は録画したCS放送やら周りのランナーの感想やらも眺めつつ、じっくり時間かけて振り返っていこうかなと思います。ありがとうございました。後編へ続く。

 

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