わたてん☆5 2ndライブ「みんながプレシャス・フレンズっ!!」参加感想
Q. あなたは"天使"の存在を信じますか?
A. 横須賀で見た。
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2022年10月30日(日)に開催されました、
「わたてん☆5 2ndワンマンライブ みんながプレシャス・フレンズっ!!」
というライブに参加してきました。
最初に申し上げておくと私は楽曲についてもキャストについても詳しく知らないまま、行くかどうかも直前まで迷っていて結局ライブ前日に購入した一般チケットで行ったというめちゃくちゃライトなファン未満の者です。強いて言うなら「テレビアニメ観て劇場版も観て、それが良かったからライブも行ってみた」という感じの立ち位置です。
しかしながら今回のライブ、期待を大幅に上回るほどものすごく良かったです。びっくりするほど楽しくて、楽曲もパフォーマンスも質が高くて、作品やキャラクターに対する愛も深く感じられて、客席の熱気と盛り上がりもすごくて、とても幸せでとても感動できるライブでした。
本当に良いライブを観たあとは何かしら感想を残したくなるものです。素晴らしいライブでありながら惜しいことに今回は配信もなくパッケージ化の予定もないとの話なので、なおさら私たちライブ参加者も記録を残す必要があるのではと考えております。とは言いつつあまりにも感動しすぎて既に記憶が飛んでる部分もあるので全てを書けるわけではないのですが、そこはご容赦ください。そんなわけで、私なりの感想文を書ける範囲で書き残してみたいと思います。
はじめに:わたてん☆5とは?と全体的な感想
漫画を原作とするアニメ作品「私に天使が舞い降りた!」略称わたてんから生まれた、そのメインキャスト5人組による女性声優ユニットが「わたてん☆5」(わたてんファイブ)です。
本作のテレビアニメの放送が2019年冬1月~3月。そこから数年経って2022年10月14日に公開された映画「私に天使が舞い降りた!プレシャス・フレンズ」を受けて開催されたのが今回の2ndライブでした。映画の方は10月末現在も絶賛上映中なのでまだ観てない人はぜひ行きましょう。
映画わたてんプレシャスフレンズ…とても綺麗で、とても温かい映画だった…
— よねぽん (@yonepon_pp_idol) October 14, 2022
#わたてん テレビアニメの時から既に名作だったが、こういうアニメこういう映画が観たかったんだよなという俺の需要にドンピシャで刺さる映画だった
— よねぽん (@yonepon_pp_idol) October 14, 2022
2ndライブとは言っても前回2021年2月の1stライブは無観客配信で、それ以前のリリイベやフェス出演等もあったものの有観客でのユニット単独としては2ndが実質初ライブだったようです。
1stライブの方はYouTubeに公式ダイジェストがアップされていますね。アニメのOP曲にED曲、ソロで歌われるキャラクターソングなどを中心に構成されたライブで、この辺りの雰囲気は2ndライブも同様でした。今回はそこに映画の主題歌や挿入歌など新しい楽曲も加わりました。
1stと2ndに共通して、注目は生バンドの存在です。劇伴含むわたてん関連楽曲の作編曲を手掛ける伊賀拓郎氏、この方をバンドマスター兼ピアノ・キーボード奏者(兼マイクパフォーマンス担当)として迎えたわたてんバンドによる生演奏もわたてん☆5の大きな魅力でした。美少女ほんわか日常アニメのひとつだと思っていたわたてんが、実はガチガチの楽曲真剣コンテンツだったんですね。いちおうライブ行くギリギリで少しだけ曲を予習していったのですが、ほんと最近まで全然知らなくて申し訳ありませんでした。
実際に生で浴びたバンドサウンドは迫力も表現力も抜群で、ノリノリで演奏している奏者の姿も強い存在感があって最高でした。特に伊賀先生、良い意味で作曲家というレベルを超えてただのわたてん大好きおじさんにしか見えないほど、ステージ上での大暴れが炸裂していて神がかったパフォーマンスを見せていただきました。ちゃんと楽器を演奏しながらあれほどステージで遊べるというのは本当にプロ中のプロだなと思います。
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ライブの主役となるメンバーの話をしましょう。指出毬亜さん、長江里加さん、鬼頭明里さん、大和田仁美さん、大空直美さんの5名です。(アニメではそれぞれ花、ひなた、乃愛、小依、夏音を担当。)先に書いたとおり私はキャストの皆さんについてあまり詳しくないのですが、わたてん以外でもいろんな作品で活躍されてる声優さんたちですね。その中でもかろうじて指出さんはプリチャンのライブで拝見したことがあるのと、私の好きないくつかのアニメにも出てる鬼頭さんには多少馴染みがあるといった程度でしょうか。(鬼頭さんは地上波ゴールデンのバラエティでも見たことあるレベルの超人気声優さんですが...)まあそんな感じで生のライブで見るのはほぼ初めましての皆さんでした。
第一の感想としては、顔も声も衣装も可愛い・・・というだけでなく、5名ともしっかりとキャラクターの姿が見える・キャラクターの歌として聴こえるライブパフォーマンスだったことがアニメのファンとしてとても嬉しく、感動しました。それから、全員がライブそのものを精一杯楽しんでいる姿と、わたてんという作品・キャラクター・仲間たちを心から愛している様子が印象的でした。
曲が良いとか生バンドが最高とかそんなレベルじゃない
— よねぽん (@yonepon_pp_idol) October 30, 2022
わたてん☆5はちゃんとキャラクターの姿が見えるライブだったので10000000000点です
作中の世界観やキャラの個性を表現した楽曲群のクオリティの高さと、それら楽曲を100%活かした振り付けの激しいダンス・5人のフォーメーションワークもすごかったです。アニメの関連楽曲をただ歌っているだけに留まらない、ユニットとして洗練されたライブパフォーマンスがそこにありました。いわゆるアイドルアニメ発のガチガチの2.5次元ユニットとは少し毛色が違うコンテンツですが、それらに引けを取らないくらい熱いライブを観ることができました。前提として「メインキャラたちが仲良し小学生5人組である」ことからくる自由なワチャワチャ感とゆるめの雰囲気、彼女たちの持つ独特な純粋さというのもステージ上の表現からしっかり感じられました。
会場について&現場の雰囲気
今回の会場は神奈川県横須賀市のよこすか芸術劇場。私の個人的な話ですが、会場がたまたまここだったというのもライブに興味を持った、現場に足を運んだ理由にありました。まず私が横浜市内在住で単純に家から近い。ぶっちゃけ都内の現場より行きやすい距離なので今回だいぶ楽でした。それから汐入駅目の前というアクセスの良さに加えて、ホール内の構造や設備も好きです。1階席から5階席まである天井の高いホールで音響的にも条件が良く、上の階からでもステージや下の客席の様子を見やすいという印象の会場です。
もうひとつは4年ほど前に人生の節目とも言える別のライブで一度訪れていて、数多くのホール会場の中でも特に思い入れの強い場所のひとつであるということ。これは今回のライブとは一切関係ない話なので心の中に秘めているだけなのですが、そんな"プレシャスフレンズ"たちとの大切な想い出に導かれるような形で、今回の現場へ向かうことができました。
2018年12月22日(土) Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME -~ PART Ⅱ FANTASIA ~ 横須賀公演 #WUG_JP - Togetter
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皆さん初めまして
— よねぽん (@yonepon_pp_idol) October 30, 2022
こんにちわたてん👐👼 pic.twitter.com/GOJsghOYeV
そんなこんなでいざ現場へ。せっかく来たのだからと、今回は物販でライブパンフレットとマフラータオルを購入させていただきました。それから映画の半券を持っていくともらえる記念品の特典チケットもいただきました。わたてん☆5の5人は写真で見ても顔が良い。以上です。
「オタクの熱意」を感じられるものに弱いオタクなので、気合いの入ったフラスタが並んでる様子だけで熱くなってる
— よねぽん (@yonepon_pp_idol) October 30, 2022
わたてん☆5さん、良い現場だな pic.twitter.com/KUo2MW4mZX
会場に集まってきた見知らぬオタクたちの雰囲気も楽しみつつ、目を惹かれたのがフラスタの展示でした。どのフラスタも色やデザインにこだわりを感じられるもので、「この現場このキャスト界隈には温かいファンがいるんだなあ」と胸が熱くなりました。
👼#わたてん☆5 👼
— フライングドッグ (@FlyingDogInc) October 30, 2022
2ndワンマンライブ みんながプレシャス・フレンズっ!!
無事終演いたしました!
お越し頂きありがとうございました😊#wataten pic.twitter.com/YYPwOBBIvU
会場内の様子が公式の写真で上がってますね。私は3階席の端の方で後列でした。角度が少しきついもののだいぶステージが近く見える席であり特にフォーメーションの動きを綺麗に見下ろすことができて、また1階席の観客の様子も眺めながら楽しめる絶景でした。ライブ前日に買った一般チケで3階席を引いたということなのですが、4階・5階にもそれなりにお客さん入っててちょっと安心しました。
👼プレシャス・メモリー👼
— 「私に天使が舞い降りた!」公式😇大ヒット上映中❣❣❣ (@watatentv) October 30, 2022
オープニングは白い衣装に身を包んだ天使ちゃんたちが登場🌟
お馴染みの制服ワンピースや、わたてん!プレフレに登場した新衣装、そして❣️プレシャス仕様のライブTシャツでアンコール🎤#wataten pic.twitter.com/JyZQaVMxgL
1階席前方から5階の後方に至るまで、ライブ中はバチバチに高まって振りコピしたり多動したりと最近のこの規模の現場では珍しいくらい全力で楽しんでるオタクの様子がたくさん見られて非常に良かったです。まあそれ以上にステージ上の伊賀先生が1番ハジケまくってましたが。私自身も通路端の席・なぜか隣2席ほど空いてる・最後列で背後には人がいないという好条件のもと全力でブレードを掲げタオルを振り回し、見よう見まねで振りコピして高まって跳びまくりました。すごく楽しかったです。
以下、セットリスト順にライブの内容を振り返っていきます。先に書いた通り、わたてん楽曲全般について詳しくない部分が多少あることをご了承ください。
ライブ冒頭
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01. 天使の眼差し Epilogue
02. 気ままな天使たち
(MC)メンバー挨拶
03. スイーツスイーツパーティー!!
04. 無限大ハピネス
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開演前のステージは幕が下りた状態でした。開演を告げるアナウンスの後、ゆっくりと幕が上がってメンバーとバンドの姿が現れました。ステージ奥の段差を上がったところに並んだ5人は天使を模した白い衣装を制服の上からまとった姿で、アニメ12話の劇中劇を再現するように「天使の眼差し Epilogue」を披露しました。これを歌い終わると白い衣装を脱ぎ、アニメと同じ学校制服の姿に変わりました。アニメのOP曲気ままな天使たちでいよいよライブスタートです。
やっぱアニメのOP曲で始まるアニメのライブは最高ですね......そして開幕1音目から素晴らしい音響の生バンド演奏。これだけでかなりテンション上がりました。イントロのギターリフが頭から離れないくらい大好きです。わたてんライト勢の私でも1番よく聴いててよく知ってる曲が序盤に来てくれて安心しました。曲中のクラップも楽しかったです。
ステージ上はバンドセットや照明機材が並んでいることと少しの段差がある以外はシンプルなつくりで、映像を流すスクリーンなどはありませんでした。ただ映像に頼らずともキャラクターの姿が見えてくる、これは良いライブの証拠でしたね。基本的には手持ちマイクで、曲によってはマイクスタンドを使用して両手振りでの歌唱も見られました。序盤から前後左右にステージを広く使っていて、特に5人が並んだときのフォーメーションと、ダンスの揃い方が想像以上に綺麗で驚きました。
最初の挨拶を挟んで、続く2曲はアルバムからの披露ですね。この辺りの曲も事前に軽く予習しておいて良かったです。MCはキャスト本人たちの声で、歌はキャラクターの声で歌う方式のライブなんだとここで気付きました。作品の世界観にぐっと引き込まれるような力を感じました。無限大ハピネスの間奏部分ではバンド紹介を兼ねたソロ回しのパートもあり、生演奏ならではのアレンジも非常に良かったです。ベーシストの方がエレキベースだけでなくウッドベースまで扱っていた辺りにバンドの本気度を感じました。
ソロ&デュオ曲セクション
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05. あかいろリトルリーダー
06. とっておきのことば
(MC)小依・夏音
07. かえりみち
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ここからはキャラソンアルバムのソロ曲と劇場版からデュオ曲を、短いMCを挟みながら交互に披露するようなコーナーでした。次々にメンバーが入れ替わるのでとてもスピード感のあるライブ展開でした。
小依ちゃんのあかいろリトルリーダーと夏音ちゃんのとっておきのことば。2人のMCでは、続くかえりみちの歌詞に「より」「かの」と2人の名前が入っていることに気づいたという解説が入りました。
これは映画の感想にも繋がるんですけれども、この2人の関係性が本当に良くて...というかわたてん全体がもう関係性の塊みたいなコンテンツで本当に良いアニメでして......その辺りの良さがライブにも歌にもしっかり反映されてておじさんガチ泣きしました。
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(MC)乃愛
08. アタシ♡カワイイ♡宣言!!!
(MC)ひなた・乃愛
09. みんなでいただきます
(MC)ひなた
10. やっぱりみゃー姉なんばーわん
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乃愛が登場してからひなたに続くここからの3曲、本日最大のブチ上がりポイントがここだったと言っても過言ではありません。もはや全身運動レベルの多動曲ラッシュで汗だくになりました。
曲が始まる直前、「みんな聴きたい曲あるでしょ?」からの
アタシ♡カワイイ♡宣言!!!
が発令された瞬間に、客席のあちこちから抑えきれない咆哮・絶叫とオタクが床に崩れ落ちる音がガッツリ聴こえてきて笑いました。(注:このライブは令和4年10月に開催されています)
これは私も聴きたい曲のひとつだったので披露してくれて本当に嬉しかったです。地声とキャラ声のギャップ、そして最高にカワイイ笑顔にやられました。歌い出しから前方も後方もめっちゃ跳びまくってマサイだらけでしたし、ラスサビで大量のUOが焚かれて高速回転してたのも上から見ていて気持ち良かったです。横須賀にバケモンどもが舞い降りた!そしてなんと私も鬼頭明里さんと目が合いました。好きです。本当にありがとうございました。
ひなたが合流してデュエットのみんなでいただきますも小学生らしいパワフルさ溢れる楽曲で、曲中の合いの手に合わせたクラップやブレードの動きも揃って会場が一体になっていました。ハイテンポな曲に合わせて振り付けも特徴的な動きになってて良かったです。
ひなたのソロ曲やっぱりみゃー姉なんばーわん。客席のボルテージも既に最高潮でしたがそれ以上に、このハイテンション曲を歌う長江里加さんの限界までエネルギーを振り絞るような熱演がお見事でした。歌もセリフもステージ上での立ち回りも、全てが妥協のない100%の星野ひなたそのものでした。中盤の長ゼリフ早口パートでプロンプをガン見、からの間奏中に給水するという自由すぎるパフォーマンスが本当に最高でした。そもそもこんな激しい歌をほぼ生歌で完全再現してるのが神です。いや天使か。その後ろでMYK!MYK!の振り付けを一緒にやりつつ普通に演奏してた伊賀さん何者なんですか。本当にすごいライブでした。
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(MC)花
11. シュガーコート・ドリーム
(MC)全員
12. 大切な気持ち
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花ちゃんのソロ曲シュガーコート・ドリームは、マイクスタンドを使っての両手振りが印象的な1曲でした。汗だくになった身体を少しだけクールダウンするような、優しい歌声に癒されました。
みんながデュエットしてるのに自分だけ1人じゃ寂しい、という呼びかけに応じてメンバー全員が出てきました。歌われたのは「大切な気持ち」。みゃー姉と花のデュエット曲が、今回は5人で披露されるというここだけの特別な1曲になりました。映画の挿入歌としても大事な場面で流れたこの曲。ゆったりとした曲調に歌詞のひとつひとつがぐっと沁みてくるような歌で、劇中の情景を思い出しました。花ちゃんを中心に4人が寄り添うようなフォーメーションも解釈一致です。おじさん大号泣でした。すごく、すごく良かったです。
ここまでの楽曲では歌終わりにアウトロの音を待たず勢いのまま拍手が起きていたのですが、大切な気持ちだけは最後のピアノの余韻までをしっかり聴き終わってから特大の拍手が聴こえてきて、静かな客席の一体感に鳥肌が立つほど感動しました。ライブ全体を通して強く印象に残っている場面のひとつです。
(この時点で実はまだ半分くらいしか進んでないの、後から振り返ると本当にヤバいライブでしたね)
ライブ後半
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13. デリシャスス・マイル(バンド演奏&衣装替え)
14. デリシャス・スマイル!
15. GO!GO!GO!
16. スペシャルコーディネート!
17. 晴れるヤ!
(MC)
18. プレシャス・フレンズ!
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メンバーが衣装替えのために舞台袖に捌け、わたてんバンドによるセッションのコーナーへ。曲名は「デリシャスス・マイル」各パートがかっこよくキメたソロ回しを聴けました。更に伊賀拓郎先生によるコール&レスポンスまで始まりました。観客は声が出せないのでクラップで対応。伊賀さんの「花ちゃん!花ちゃん!」「花ちゃん可愛いよ!!!」の叫びに合わせてクラップで応えるという謎のコーレスで俺たち全員がみゃー姉になりました。なんかよく分からないけどすげーキマってて楽しかったです。
再登場した5人はライブのキービジュアルにも使われたカラフルな新衣装に。映画の劇中コスプレ散策でも登場した衣装が、完全再現されていて感動しました。
1stアルバムの表題曲デリシャス・スマイル。軽快なバンドサウンドと5人の歌声が映える、わたてん☆5らしさのある曲だなと思います。途中のセリフパートもわちゃわちゃしていて良かったです。続くGO!GO!GO!もとても元気な1曲で楽しい気持ちになります。
少しゆったりしたテンポのスペシャルコーディネート!は上段ステージにマイクスタンドを並べての両手振り付けで、スカートをつまんで広げるように見せる動きが衣装に似合っていて印象的でした。大きく手を振って「きっと約束だからね 明日もまた会おう」と歌う晴れるヤ!は、ちょっと切ない気持ちになる歌詞がライブ終盤の雰囲気にも合っていて刺さりました。
クライマックスのMC。「次が最後の曲です」「まだ歌ってない曲があるよね」から披露されたのは、映画のOP主題歌でありライブのタイトルにも引用されたプレシャス・フレンズでした。映画では楽しい旅の始まりを提示している明るい歌ですが、ライブでは"楽しいからこそ泣ける"という状況でラストにふさわしい大切な想い出になりました。「私たちプレシャス・フレンズっ!」と元気よく歌う5人を見ていると、わたてん☆5は本当に良いユニットだなあという気持ちが溢れました。最後にはたくさんの銀テープも発射され、素晴らしい景色を見ることができました。
アンコール
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19. ハッピー・ハッピー・フレンズ
(MC)最後の挨拶
20. ずっと...ずっと...
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鳴り止まない拍手中、わたてん☆5メンバーとバンドメンバーが一度下がりました。拍手の音を切らさないままアンコールの手拍子が始まり、ピッタリ揃った手拍子に会場の一体感が感じられました。
やがてバンドメンバーが再び持ち場につき、再登場した5人はライブTシャツをアレンジしたアンコール衣装に変わっていました。その手にはマイクとタオル。アニメEDのハッピー・ハッピー・フレンズはタオル回し曲でした。このために物販でマフラータオル買ったと言っても過言ではないですね。アニメを通して聴いても楽しくなる軽快なビッグバンド調の曲が、生バンド生ライブで更に楽しい最高の1曲に仕上がっていました。大きくタオルを回すメンバーの後ろでやはり伊賀さんが激しくタオルをブン回していたので、私も対抗して全力で回しました。めちゃくちゃ楽しかったです。
いよいよ最後の挨拶、夏音役の大空直美さんから順番に1人ずつの挨拶でした。「来てくださってありがとうございます」という言葉から始まって、私たちファンへの言葉と、作品やキャラへの想いと、メンバーに対する想いというのが5人それぞれの言葉で語られてとても良い挨拶でした。「(ライブをやれるのは)これが最後かもしれない」→「いや、まだ終わるかどうかは分からないよ!」というような言葉がでてきた時には私としても重たい感情が溢れました。
印象深い場面としては、大空さんが感極まって言葉に詰まりかけたタイミングでわざと泣かせる雰囲気のピアノを即興で弾き始めた伊賀さんに笑ってしまいました。わたてん☆5の中では大空さんが涙腺ゆるめな方らしいですが、その後ひなた役の長江里加さんが涙を流した場面では私も泣きました。そしてまたピアノが流れてきて笑いました。メンバー同士で駆けよって背中を支えたりタオルを渡したり、「メイク崩れてない?」「大丈夫、可愛いよ」などとやり取りする姿からも本当に良いユニットだなあと思いました。
本当の最後の1曲は、映画のED主題歌「ずっと...ずっと...」でした。ライブの締めくくりに相応しい、曲も、歌詞も、素晴らしい1曲でした。直前の挨拶で見た涙と、映画の物語と、今日ここに至るまでの想い出や感情といったいろんなものが溢れてきて、私は最後まで大号泣でした。でも泣けるけど笑顔で、みたいな明るい雰囲気で。楽しかった1日のライブを振り返りつつとても幸せな気持ちに満たされました。
旅のしおりめくれば 鮮やかな笑顔
私を連れ出してくれるの 今
きっと大人になっても
色褪せないこの気持ち
ずっとずっと友だちだよ
本当に良い歌詞で......改めて聴いても映画わたてんの全てがここに詰まってるような気がしますね。そして私の人生に必要なものすらここにあるような気がしています。もちろん映画で聴いたときも良い曲だなあと思ったのですが、生歌生演奏でライブの締めくくりとして聴けたのは本当に特別な時間になりました。
歌い終わったあとも残りの時間を惜しむように、客席に手を振りながらゆっくりと捌けていった5人の姿と表情が印象的でした。最後まで温かくて幸せなライブをありがとうございました。
まとめ
取り急ぎ、ここまでの感想を書ける範囲で書き残してみました。なんだかんだ結構な文量になってしまいましたが...それぐらい得た物の多い、感動ポイントのたくさんあるライブでした。来て良かったです。
キャストさんのことよく知らないんですよ~とか言ってましたが、帰る頃には全員好きになってました。今日から私はわたてん☆5箱推し(自称)です。よろしくお願いします。自称と言えば、終演直後のツイッターを覗いたらアタシ♡カワイイ♡宣言!!!を名乗るアカウントが大量発生してましたね。分かります。アレすごく良かったです。
全体を通してMC少なめ・歌多めで密度の高いライブでしたね。衣装替えの時間が全く休憩タイムにならなかったというのもライブの濃密さを高めていました。歌と演奏以外に特別なギミックはほとんどなく、それでいてキャラクターがちゃんとキャストに宿っているように見える、わたてんならではのライブに仕上がっていたと思います。ライブならではのアレンジやアドリブも含め生バンド演奏ももちろん素晴らしかったのですが、やはりあの5人の歌声がなくてはわたてんの音楽は成り立たず、この音楽がなければわたてんの世界を再現するライブにはならないだろう、と実感しました。
客席の盛り上がりというかハシャギっぷりが予想以上だったことにも度胆を抜かれました。しかしながらただ楽しく遊んでるだけでなく静かに聴き入るところはじっくり聴き入っているというメリハリがとても気持ちよくて、そんな会場の一体感を身体で味わうことができました。やはりここに集まってる人たちは程度の差はあれどみんなわたてんが好きなんだなあとしみじみ思いました。
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ライブから1日経って、この感想文を書き進めつつ、ライブの余韻がまだまだ抜けません。とりあえずアニメをもう1回1話から見直して楽曲を聴きつつ、まだ上映が続いているうちにもう一度映画館へ足を運びたいなと考えています。あとはキャストさんそれぞれの個人配信とかそういうのも機会があれば覗いてみたいですね。
またいつかわたてん☆5のライブを観られる日が来たらいいなあ、アニメで動く彼女たちの姿を観られたらいいなあと願いつつ、今回の感想文はこの辺りで締めさせていただこうと思います。最高に楽しいライブをありがとうございました。
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