オタクの備忘録

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Run Girls,Run! 5周年ライブツアー東京公演 感想

書き出しの言葉に、とても迷っております。

何を記録として残せるか。残すべきか。

私はこのライブを通して何を見て、何を感じて、感想文にどんな感情を残したくなっているのか。

ひとつひとつを紐解きながら、書いていきたいと思います。

 

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2022年9月25日、日曜日に開催されました。

Run Girls,Run! 5th Anniversary Live Tour

「Get Set, 5!」

ツアーファイナル東京公演に昼夜2公演参加してきました。

 

およそ2ヶ月前、7月31日の仙台公演からスタートしたツアーも、8月の大阪公演や9月18日の決起集会などを経て、あっという間に千秋楽を迎えてしまいました。途中、台風による悪天候の影響や8月下旬に森嶋さんの体調不良などもありましたが、そのほか大きなアクシデントはなく3箇所6公演を無事走り切ってくれたことをまず感謝したいと思います。東京公演そしてツアー全体を含めたこの夏を振り返りまして、ライブの感想と今の私が考えていること感じていることなどを整理してみようと思います。

 

 

 

 

はじめに

ツアーの感想文としては前回、仙台公演に参加したときのものを書きました。セットリスト等に共通する部分が多く、重複する感想については飛ばしていくのでまずはこちらを読んでいただければと思います。また、前回と同様にこのブログも自分用および身内向けの記録を主として残すものとします。

 

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

今回のブログは、最初に下書きしてから腰を据えて仕上げにかかるまでにずいぶんと時間がかかってしまいました。既にライブから2週間以上が経っています。ただ、断片的な下書きのままお蔵入りするのももったいないので、粗があってもなんとか書き上げようと思いました。その間にファイナル(仮)の1次先行抽選が終わってしまった件とか結果全落ちした件とかいろいろあるんですけれども、その辺りの話はいったん置いておきます。

 

これまでの話

先の仙台公演に遠征したあと、私はしばらく在宅で充電期間が続いておりました。ランガちゃんの方は8月のTIFに大阪公演、9月に入ってアキバでの決起集会もありましたが、ミニライブの券が無事完売したとの情報を耳にして陰ながら見守っておりました。24日のプリティーライブ→25日のツアー東京公演という2日間の激戦に向けて力を蓄えるために。

 

そのおかげもあってか、プリティーライブからは強すぎるセトリにボコボコにされつつ無事に帰ってくることができました。予想以上にブランニュー☆ガールズの出番早すぎたしラストにMemorialはマジで無理、感情がワッチャワッチャと木端微塵になりました。その辺りの詳しい様子は下記の感想文からどうぞ。

 

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

私自身しばらく在宅続きだったとはいえ、この夏はRun Girls, Run!のことを考える時間がだいぶ長かったな・・・という感覚もあります。大阪公演や決起集会行ってた人の感想もたくさん流れてきましたし、9月には有志による非公式企画の「ランガ早口プレゼンリレー」もほぼ毎日聴いてまして、多種多様なテーマのプレゼンから新しい知識を得たり自分自身の向き合い方を考えたりしていました。SNS上での布教活動やオフ会企画なども含めて今までにないランナー界隈の熱気を感じる1ヶ月でしたし、最近の話によるとその盛り上がりの様子がメンバー本人たちにも伝わっているらしく、これは嬉しいことだなと思います。公式を動かす大人たちやその上にいる偉い人たちにももう少しみんなの熱さが伝わってくれないかなあ・・・とも思うところなのですが。(ぼやき)

 

当日の様子、会場や客席の話

東京公演の会場は品川インターシティホール。品川駅隣接の大型施設内にあるホールでキャパは約700人(席有りの場合)らしい。アクセスと周辺環境が抜群に良かったですね。前日の土砂降りとうってかわって晴天のライブ日和でしたが、ここなら雨でも屋根付きの通路でなんとかなったんじゃないかなとも思いました。ホール内は前後方向に長い構造ながら、天井は高くて音響的には良い会場だったんじゃないかと思います。ステージ上にはこれまでと同じく特別なギミックはなく、シンプルに3人の歌とダンスを見せつけるだけの実直なライブでした。背景に置かれた無機質な金属の柱とLEDライトの光る柱が、若干RADIANTのMVっぽさを感じさせるものでしたが。

 

ランガ単独で品川と言えば2018年の1stツアーで品川ステラボール以来(唐突な昔話)アレももう4年前の話ですか、本当に時間が経つのはあっという間です。今回も駅の東側に出た途端に、その1stの打ち上げでこの辺りに来たという記憶が急に蘇ってきてゾクゾクしました。

 

昼公演が開場13:15開演14時とのことで私は12時すぎに現地到着しましたが、仙台・大阪で既にグッズを買ってる人が多いのか物販には並ぶことなくスッと入れました。前回買ったグッズに加えて、アクリルチャームの保存用とブロマイドを数パック買い足しました。

 

 

会場前になかなか人が集まらなかったので少々心配していましたが、開場直前になると当日券/当日引換券の列に結構な人数が並んでいたのが嬉しかったです。前日のプリティーライブ現場でもチケット販売していたのでそこで買った人もいたのでしょうか。実際の客席も、最後列付近までほぼほぼ埋まっているように見えました。また、昼夜ともに終演後の物販が大行列になっていたのもとても嬉しかったです。良いライブを見るとグッズを買い足したくなるものです。おかげで最終的には結構な種類のグッズが完売していて良かったです。物販がどれくらい売れるか、枯れるかっていうのは次回以降に繋がる話だと思うので。

 

そんなこんなでいざ入場。今回の私の席は、幸運なことに昼公演が1列目夜公演が10列目という神引きでした。昼のチケットは前日に中野のコンビニで発券したんですけど。ランガ単独でもそう簡単には巡ってこない最前の席......まず間違いなくここが最後の機会になるだろうと覚悟して臨みました。実際のライブを観た最前の景色は、本当に素晴らしいものだったということを書き残しておきます。しかしながら、夜公演の10列目もツアーファイナルらしく異様なほど熱く盛り上がった客席のランナーたちを視界に入れながら楽しめたので、こちらはこちらで最高の景色でした。

 

そう、客席の盛り上がりが今回は別格でした。これはもう絶対に書いておかないといけない感想のひとつです。仙台公演、そしておそらく大阪公演も(私は見ていませんが)、それらを超えるほどの熱気がこの日の品川に巻き起こっていました。もちろん仙台も大阪も最高のライブだったという前提があっての話です。ブレードを全力で振る人、拳を突き上げる人、真剣なまなざしでステージを見る人、リズムに乗って頭を振る人、跳びポで高々と跳び上がる人。見るからにライブを100%楽しんでいるなという様子の人たちで、客席の体感9割以上が埋め尽くされていました。特に夜公演は最初からボルテージがMAXで、それが最後の最後まで続いてあのダブルアンコールに繋がったのだと思っています。これほどの熱気が生まれたのは、やはりステージ上にいる3人が全身全霊で必死な姿を、妥協のない本物のライブエンターテインメントを見せてくれたからだと、私は思ってます。

 

セットリストについて

今回のツアーは、全ての公演を通じて大筋のセトリはほぼ同じもので通していました。プリチャン曲の入れ替わり枠最終公演ダブルアンコールの2箇所を除いて。詳しくは後述。

 

ランナー(私が知ってる範囲)の間でもほぼ全員がベタ褒めレベルの神セトリだったという評判ですが、ライブ中のMCでは「メンバー自身が意見を出してセトリを決めたこと」「そのセトリ決めの過程ではなかなか苦労したこと、悩んだ末にこのセトリが出来上がったこと」が語られました。その結果、今回歌わなかった持ち曲というのもいくつかありました。これも忘れてはならないところです。

 

 

これは私の個人的な感想ですが、ツアー中セトリを一度も変えなかったことにこそ大きな意味があると思っております。ひとつは「このツアーのセトリとしては、彼女たちが伝えたいメッセージやライブの見せ方において、この形で完璧に完成されている」ということ。途中で変える必要すらないほど完成されているということですね。

 

次に、「セトリの変化に頼らなくても常に進化し続けているライブであり、たとえ全通勢であろうとも誰1人飽きさせない自信があるそれだけの実力がある」ということ。これはメンバー自身やセトリを精査しているはずの現場スタッフも含め、今のRun Girls, Run!にそれだけの自信を持っている証拠じゃないかと思うのです。意表を突くような飛び道具やスカシは不要、真正面からぶつかり続けるのが1番強いんだという自信です。

 

最後に、どの公演から観始めてもほぼ同じセトリなわけですから、「1公演/1箇所しか来られない人たち」に対する配慮もあったんじゃないかと思っています。当たり前のように昼夜公演を見て地方遠征するおまいつ全通勢だけでなく、ご新規でなんとなく様子を見に来たような人たちも大事なお客様でありランナー仲間の1人です。そして、その人たちも含めて全力で楽しませる、絶対にまた来たいと思わせてやるという強い意志も感じられました。

 

というわけで、ここからは実際に東京公演の内容をセトリ順に振り返ってみます。

 

ライブ前半

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01. 蒼穹のBlue Grandia

02. Share the light

03. スライドライド

(MC)

04. Break the Blue!!

05. RADIANT

(MC)

06. 感情にダッシュ

07. 拝啓ディアナイト

08. 点とミライ

(衣装替え)

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開演を知らせるBGM、オーバーチュアが流れてライブスタート。今回だけのオーバーチュアは1曲目蒼穹のBlue Grandiaに合わせて作られたものでした。衣装はRADIANT衣装。これらはツアー全公演で共通でした。仙台の感想にも書きましたが、ツアー1曲目にライブ初披露のこの曲を置いたのが大きなポイントだったと思います。個人的には1曲目予想ダービーで的中できたのが今回のツアー最大の収穫でした。

 

蒼穹から続けてShare the lightのイントロ(CD音源とは若干異なるライブ版特殊イントロ)が流れることにより、曲終わりの拍手がそのままクラップに変わるのが綺麗な構成だなと思いました。ランナーの対応力も見事なものですしランガちゃんからの信頼も感じられます。Break the Blue!!からRADIANTへの繋ぎもそうでしたが、客席からの拍手も含めてノータイムで次の曲のイントロを被せてくるところにもランガのライブならではのスピード感がありました。激しいダンスの伴った歌を連続して披露しても息切れしない驚異のスタミナ、そして曲の並びに合わせて終わり際のフォーメーションを調整していたところがいくつかあったのも細かい推しポイントのひとつです。

 

最初の5曲がダークな雰囲気を持つカッコイイ曲セクションという認識で良いと思われますが、5曲のうち3曲がアニメタイアップ主題歌であることにも大きな意味があったんじゃないかと私は考えています。また、その全てがオープニング主題歌すなわち物語の始まりを示す歌なんですよね。だからこそライブ序盤に歌う意味がある。「アサシンズプライド」「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」「ガーリー・エアフォース」それぞれの作品は全く繋がりのない独立した世界観ですが、各々の世界に寄り添った主題歌を歌い続けてきたランガだからこそ、そんなランガの単独ライブだからこそ今回のセトリがランガ自身の辿ってきたもうひとつの物語を象徴するものとして成り立っているのだと解釈しています。

 

冒頭3曲やってMC。「位置についてよーいドン!」をやる前から全力疾走しているので完全にフライングスタートです。「みんなも水分補給しながら楽しんでね」「ただの水よりもスポーツドリンクとかが良いらしいよ」「あ、でもライブ始まってから言ってももう遅いか」なんてやり取りも。

 

序盤のMCでは前日がプリティーライブだった話やその前の決起集会について触れていました。「2日連続で来てる人たちは体力大丈夫かな」「ランナーさんは元気いっぱい、身体鍛えてるんですか?」「ランナー全員範馬勇次郎」のくだりで笑いました。このあとのMCで、はやまるは隙あらば毎回パロディネタぶっこみがちだとも言われていました。また、1stツアー東京公演が品川だったということにも触れていました。はやまるのGo Up スターダム口上の話、それをはやまる自身が考えてきていた話とか。

 

5曲歌い終わったあとはソロ曲セクションへ。どれも良い曲です。(語彙力喪失)

 

この辺も仙台公演のときと同じ感想ですが、曲のつくりだけでなく歌い方や立ち回りにも三者三様の個性が尖りまくっているのが本当に面白いなと思います。ステージ上からでも観客の1人1人をちゃんと見て、誰推しのオタクが客席のどこにいるかというのまで認識していることがハッキリ分かります。3人とも。

 

いちおうはやまる推しなので点とミライの話をするんですけど、この日のパフォーマンスはもうバケモンでしたね。仙台・大阪を経て更に磨きがかかっていました。それに応えるべく私も全力で拳を上げUOを限界まで回しました。歌い終わったあとの「センキュッ!!」まで完璧でした。これほど熱い曲をかっこよく歌い上げているロックアーティストが、前の日のプリティーライブではあまね様にひれ伏していたというのがちょっと面白くなってしまいました。プリのオタクにも見てもらいてぇ~。

 

ソロ曲のあとは衣装替えタイム、暗転して収録音声によるトークが流れました。仙台や大阪で流れたものとは少し異なる東京公演用の新録で、この後のMCによると「大阪の昼公演後」に収録されたものらしいです。内容はソロの3曲について触れるもので、メンバーや楽曲に対する互いの信頼が伝わってくる雰囲気が良いなと思いました。

 

ライブ後半

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09. ルミナンスプリンセス

10. プリマ☆ドンナ?メモリアル!

11. イルミナージュ・ランド(昼) / ドリーミング☆チャンネル!(夜)

12. ランガリング・シンガソング

(MC)

13. Believer Switch

14. カケル×カケル

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白ベースの新衣装にコーデチェンジしてライブ再開。ここからがプリチャン曲セクションですね。ルミナンスプリンセスプリマ☆ドンナ?メモリアル!を固定として、その次が公演毎の入れ替わり楽曲でした。

 

仙台公演:キラッとスタート(昼)、Go! Up! スターダム!(夜)

大阪公演:ダイヤモンドスマイル(昼)、キラリスト・ジュエリスト(夜)

東京公演:イルミナージュ・ランド(昼)、ドリーミング☆チャンネル!(夜)

 

固定のルミナンスと今回歌われなかったnever-ending!!を除いて、時系列順に並べたプリチャンOP曲の披露枠でした。「並びに意味があるんだけど、分かるかな?」と優しく分かりやすいヒントを出してくれましたが、まあ普通に分かります。ランガとプリチャンをここまで追ってきた者としては。実際、大阪公演のセトリが出た時点で東京のイルミナージュとドリチャンが確定したのでガッツポーズしていました。

 

そう、ドリーミング☆チャンネル!は...7月のプリティーライブ(下記参照)でもブランニュー☆ガールズによるカバーとして披露された歌なので、あの時も感情もひっくるめて特別な思い入れがあります。私にとってのこの夏は、ドリチャンで始まってドリチャンで終わったようなものです。本当に好きなんですよこの曲が............そしてプリチャンが大好きなんです.....................

 

yonepon-wake-up.hatenablog.jp

 

一方で固定の1曲、後半セトリの始まりにルミナンスプリンセスを選んだというのもまた非常に大きい意味があったんじゃないかと思いますね。これはうまく言葉にできないんですが...メンバー本人たちにその理由を聞きたい気もしますし、あえて語られない方が粋なんじゃないかなという気もします。

 

それから、前日のプリティーライブにおいてはプリパラ・プリマジのOP曲ED曲とプリチャンのED曲が披露されていてプリチャンのOP曲だけがランガ単独に持ち越されたので、そんな見方でもこの2日間の繋がりを感じました。このタイミングでプリマドンナまで聴けたことにも大きな意味を感じました。

 

プリマ☆ドンナ?メモリアル!について、ライブ後に放送されたらんがちゃんねるでも同じような話が出ていましたが、みんなこの曲の振り付けが大好きなんですよね。みんなというか私の話です。特に今回の東京公演では、周囲にいるほとんどのランナーが振りコピをしていて圧倒的な一体感がありました。このレベルで振りコピが揃う現場というのも、私の知る限りでは最近だとあまり見られないような気がしています。

 

この後のMCでも、プリマドンナ(キラスタ)のリリース当時やライブ初披露(2018年プリタム)の話、その直前まで紫藤めるが登場してなかったことなど懐かしい話が出ました。夜公演ではプリチャン曲の入れ替わりについてもここで語られました。

 

ツアーで初披露されたうちの最後の1曲、Believer Switch。夜公演では、イントロ直前でもっちーが立ち位置を間違える→それに気づいた背後のはやまるが一瞬の判断でもっちーの立ち位置をずらす→歌い出しに間に合うというまさかのミス&ギリギリのファインプレーも見られました。

 

こういうところも生のライブらしいなと思いつつ、この咄嗟の修正力と連携がユニット活動5年分の経験値を物語っていました。前提として「普段のライブはミスなく完璧にこなしてる」というのがあるからこそたまに起こるミスが目立つわけですが、それでも致命的なアクシデントまで発展させずライブを進行できるというのが本物のライブアーティストたるところだと思います。

 

Believer Switchからカケル×カケルへ。この曲順、この並びも見事なものだったなと思います。最新楽曲から最初の1曲に戻る原点回帰でありつつ、新たな未来へ進む前向きなエネルギーが詰まった2曲でした。

 

アンコール

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(アンコール・衣装替え)

15. My Best Shine!!

(MC)写真撮影、物販紹介、最後の挨拶

16. 無限大ランナー

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アンコール衣装、仙台では新衣装そのままの姿でしたが、大阪と東京ではキラリスト衣装のエプロン付きスカート+顔写真Tシャツがアンコール時の装いでした。メンバーカラーのスカートに、ユニット名とメンバーの名前が入ってるのが良いんですよねコレ。また、顔面Tを本人たちが着こなしているのも面白いところでした。

 

 

My Best Shine!!の後のグッズ紹介のコーナーでも、その顔面Tシャツやうちわが紹介されていました。昼公演ではうちわやアクスタの売れ行きが心配されていましたが、夜公演前にその辺りは完売したとのことで良かったです。アクリルチャームではイラストのポーズを真似する本人たちが。

 

パンフのお値段が2800円。3人載ってて2800円だから1人1000円換算よりもさらに安いという計算。ちょっとお高めのランチ1回分くらいだねというところから、みんなグッズ買うのに食費削ってるの?何を削ってるの?という話に発展しました。更にご飯の話からパン・ゴハン・メンルイ♪と歌い出す場面も。(前日のプリティーライブ参照)ランガの3人もMY☆DREAM大好きらしいです。

 

グッズ紹介から最後の挨拶へ...ライブ全体、ツアー全体を通しての話ですが、メンバー3人は最後まで明るく前向きな姿が印象的でした。最後の挨拶においてもそれは変わりませんでした。残り半年で解散が決まっているとは思えないほどに、後ろ向きな姿はほとんど見せませんでした。とても頼もしく思います。

 

(個人的には、解散という事実やその感情にもう少し向き合う時間も欲しい、心の準備をさせてほしいという気持ちも抱えながらこの夏を過ごしてきたのですが。ただ、重くなりすぎるのもランガちゃんやランナーらしくないのかなと感じました。このツアーを通して。)

 

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だがしかし、夜公演は少しだけ流れが変わりました。それは、最後の挨拶の前に

 

「Run Girls,Run! FINAL LIVE(タイトル仮)」

 

の開催発表があったからです。その告知は、紙1枚を手にしたはやまるの口から粛々と語られました。開催日は来年の3月25日。会場は......山野ホール

 

東京・代々木の山野ホール。4thライブの東京公演で一度訪れている場所。全席埋めてもキャパは800席程度の会場です。また、このライブが告知されたということは、少なくとも現時点このタイミングにおいて「他に告知すべきライブが予定されていない」という事実を同時に突きつけられたことになります。

 

私にとっては、(おそらくランナーの大多数にとっても、)この告知は、衝撃でした。正直に言って、ここから数分間の記憶はほとんど残っていません。あの無限大ランナーを聴いているときでさえ気持ちがフワフワしたまま、がむしゃらにブレードを振っていただけでした。既に何度も聴いている曲、無意識でも身体が振りを覚えていたことだけが幸いでした。そして、ステージ上の3人は最後まで全力で、最後まで美しく駆け抜けていきました。

 

本当のアンコール、ダブルアンコール

最後まで3人の勇姿を見届け、着席し、水をひと口飲み、ブレードをカバンにしまいました。3人が去ったあとも鳴り止まない拍手。そこに加わって私も手を叩いていると、やがて拍手が

「パンパンパン、パンパンパン...」

ゆっくりとした3拍のリズムに変わり、その音がどんどん大きくなっていきました。その3拍は「Run / Girls, / Run!」にも聞こえるし「アン / コー / ル!」にも聞こえました。

 

現在のライブ会場、私たちは大きな声を出すことはできません。しかし、声なきアンコールがそこで起こりました。ダブルアンコールです。数百人の手拍子が合図もなくピッタリ揃うとこれほど大きな音になるのか、と驚きました。どうにかステージ裏までこの音が届くように。そして「この素晴らしいライブがまだ終わってほしくない」「もう一度3人の姿を見たい、声を聴きたい」という願いがこもっていたように思います。私はそう願いながら手を叩きました。

 

のちにいくつかの形でメンバーや関係者から語られているように、これは本当に想定外のアンコールだったようです。一部のオタクが周りを巻き込んで企画していたとかそういった話も一切流れていない、正真正銘のアドリブです。PA卓では一度ダウンさせていたシステムを慌てて再起動したという話もあったらしいです。

 

規制退場の案内を待つかのように客席の電気は明るくなったまま、出入口のドアも開けられたまま。スタッフが何やらバタバタしていた姿も見られました。しかし会場全体から起こる大きな手拍子はいつまでも止まらないまま、3分か、5分か、それ以上か。手を叩き続けました。昼夜2公演、なんならその前日から、何度も拍手を続けブレードを振っていたため私の腕はもう限界寸前でした。痛みをこらえながら力いっぱいの手拍子を続けました。周りの皆も同じような状態、同じような気持ちだったと思います。

 

やがて、客席が暗転しました。それに驚く間もなくイントロの音が聴こえてきて、思わず声が出ました。比喩ではなく本当に声が出てしまっていたと思います。歓喜の叫びか、獣の咆哮か。私の耳にもその瞬間だけはさまざまな声が聞こえてきました。あわてて再点灯させたブレードを握り、跳ぶように立ち上がりました。

 

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(終演アナウンス→ダブルアンコール

17. カケル×カケル

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カケル×カケル。5年前から何度も聴いてきたランガの始まりの1曲。そのイントロととも、メンバー3名が再びステージに出てきました。

 

このライブでも既に一度、最初のアンコール前に歌っている曲です。しかし、1回目とは全く違う意味を持つ、全く違う内容の歌でありステージでした。振り付けもフォーメーションもなく、ただひたすら3人とも自由にのびのびと歌っていました。ステージの端から端まで歩きながら、観客の1人1人を見渡すように。

 

そして、観客も1回目とは比にならないほど、限界を超えてこの1曲を精一杯楽しんでいました。見える範囲で客席の体感8割以上が、なりふり構わずに全力でブレードを振り上げ、高く高く何度も跳び上がっていました。これほどまでにワケがわからないほど盛り上がるライブ現場は、過去も未来も含めてそうそう見られるものではないと思います。最高に楽しくて最高に感動する、奇跡のような空間でした。私自身も、あの瞬間はボロボロと涙を流しながらも最高の笑顔でライブに参加していたように思います。

 

途中、涙ぐんで崩れ落ちそうになったもっちーを、両脇から抱えるようにしてはやまるとあっちゃんが寄り添いながら歌う場面も見られました。あの美しく尊い光景が映像に残っていないというのはあまりにももったいなく、ゆえにこの記憶と経験は本当に大切でかけがえのないものになりました。

 

コロナ禍のライブ。観客の密集に制限がかかり、大声が出せないという厳しい縛りの中でおよそ2年半。我々オタクも、ステージに立つメンバーも、それを支えるスタッフも。全員がその苦境の中で戦い抜いてきました。ライブエンタメ業界の全てが苦しい状況、Run Girls,Run!とランナーたちはその中でも様々な苦労を経験して、解散発表という節目を乗り越えて、ようやく辿り着きました。完全に想定外のアンコールを、会場にいる人間の熱意だけで勝ち取るという高みへ。この場所は、今のRun Girls,Run!が辿り着ける最高到達点だったと言えるでしょう。もちろん昼公演も、その前の仙台も大阪も間違いなく最高のライブでした。しかし東京公演の夜、「ダブルアンコール:カケル×カケル」はランガの歴史に残る伝説のひとつになりました。5周年ツアーの締めくくりにふさわしい伝説に立ち会うことができました。

 

まとめ

必死に絞り出した記憶と、感情と、言葉の全てでこれまでの感想文を綴ってきましたが、今の私の力で書けるのはここまでです。本当はもっともっとたくさんの想いが溢れるライブであり、彼女たちのひたむきな努力と、技術の研鑽と、唯一無二の輝きと、熱意と感動と楽しさと寂しさと、可愛さと美しさとかっこ良さと面白さと、あらゆるものが詰まった究極のライブがあの日、あの場所に確かにあったのです。このライブを振り返れば振り返るほど、その全てを言語化して事細かに書き残すことができないのがもどかしくてたまりません。

 

しかし、ライブレポートを書いている人間は私だけではないことも知っています。もっと上手に、もっと丁寧に、愛を持ってレポートを書かれた方々がたくさんいました。ここに書けなかった部分は彼ら彼女らにお任せして、私はこの辺りで締めに入ろうと思います。

 

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えー、ライブ全体・ツアー全体を改めて振り返りまして、1番の感想としてはとにかく楽しかったです。楽しいライブでした。それも普通に楽しい!ではなく、

 

楽しすぎるだろ!!!!!!!!!!

 

くらいの感じです。まずセトリがヤバいです。良い曲しかありません。そして、ここに書ききれなかった分のMCもめちゃくちゃ面白かったですし、周りのオタクも含めた現場の雰囲気もとても良かったです。家に帰りたくなくなるほどの楽しさ。そんな楽しいランナーたちが集まる純度100%のランガ現場というものを、純粋に味わえる機会がもうほとんど残されていないことが余計に寂しくなります。このような場に比較的長く身を置くことができた私は、本当に恵まれていて幸せでした。今はまだあまり実感が湧きませんが、このツアーもきっと一生モノの想い出になることと思います。

 

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ツアーが始まる前、そして仙台公演が終わった後の感想文。私は二つのブログを書きました。そこに書いたことをいま答え合わせしようと思います。

 

「今のランガちゃんはちょっと見ない間に全く別物のように進化しているので、5周年ライブがどうなるかはほとんど何も分からない」

「大阪・東京では仙台公演を大きく上回るライブが見られるはず」

 

こう書きました。最初のは言わずもがな、4周年までのランガでは予想もつかないようなライブを5周年で見せてくれました。そして、東京公演の圧倒的な盛り上がりが、これほどまでになるとは仙台の時点での私は想像できていませんでした。実際、ライブ後の私の感覚や感情は仙台と東京では大きく違っていたように思います。私の期待通り、いや期待以上に、想像もつかない最高の景色を観ることができました。

 

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ファイナル(仮)の会場とキャパで散々文句垂れ流してる身で言えることではありませんが、今の間合いだからこそ、今のツアーの規模だからこそできていることってのも確かにあると思っています。(この話とあっちの問題は今は別の話としておきます。)

 

メンバーが観客1人1人の様子を捉えていて、こちら側が応援の気持ちを精一杯表現するとあちら側も応えてくれる。ランガ界隈ならではの双方向性も間違いなく強みのひとつです。SNSや配信媒体上でも、これほどの密度で私たちオタクの声に反応してくれるのは当たり前のことではないと思っています。

 

もうひとつ大事な感想としては、ランガちゃんがいつも通りの自然体のランガちゃんだったのが嬉しかったというところです。メンバー1人1人の様子も、3人が並んだときに生まれる空気感も。これは長くランガを追ってる人ほどつい忘れがちになってしまうことだと思うのですが、当たり前のランガちゃんの形は決して当たり前のものではなく、だからこそそのままのランガちゃんが私は大好きなんだということです。そうでなければ、私はきっと今この場所にはいません。ここまで来られたのは全てランガちゃんのおかげです。林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さんがRun Girls,Run!というユニットでいてくれたから私たちは出会うことができました。これが私の人生において、何よりも幸せなことであります。

 

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7、8、9月のランガを5周年ツアーとともに見届けて残り半年。厚木さんのバースデーも終わってしまい、ランナーとしての私はしばらく予定が空きます。次の参戦現場は...どこでしょうね?12月の幕張、プリのウィンターには行くつもりでいます。

 

泣いても笑っても残り半年。たとえ何もしてなくても、日々、時間は流れていきます。限られた時間で私にできることはあまりにも少ないですが、今はもうしばらく5周年ツアーの余韻に浸って、Run Girls,Run!と自分自身の駆けてきた道のりを見つめ直したいと思っております。

 

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